エニアグラムの“分裂(ストレス)の方向”を分かりやすく解説!
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エニアグラムの“分裂ストレス)の方向”を紹介します!
これは、各性格タイプによって、ストレスを受けた時の反応の違いを説明してくれます。
過去に自分の調子が悪かった時に当てはめてみると、自分の性格的に避けた方が良いこと・注意すべきことのヒントが得られるかもしれません!
ではいきましょう!

※「自分のタイプが分からない…」という方は、まずコチラをどうぞ。
>>エニアグラム性格診断|簡単2問テスト

エニアグラムの“ストレスの方向(分裂の方向)”とは?

エニアグラムでは、各性格タイプがストレスを感じた際の反応パターンも示してくれます。

その際のポイントは、各性格タイプに個々に紐付く“ストレス時の表れる性格タイプ”があるということです。
その“紐付け”が、次の通りになります。

エニアグラム_ストレス(分裂)の方向図

ストレスの方向(分裂の方向)

  • 1⇒4⇒2⇒8⇒5⇒7⇒1
  • 3⇒9⇒6⇒3

これは、ストレスを感じると、

  • タイプ1の場合はタイプ4
  • タイプ2の場合はタイプ8
  • タイプ3の場合はタイプ9
  • タイプ4の場合はタイプ2
  • タイプ5の場合はタイプ7
  • タイプ6の場合はタイプ3
  • タイプ7の場合はタイプ1
  • タイプ8の場合はタイプ5
  • タイプ9の場合はタイプ6

の、悪い性格特徴が表れることを示しています。

つまり、エニアグラム図の矢印の向きの流れは、“ストレス(分裂)の方向”に対応しているわけです。
(※矢印がストレス方向を向いているのは、人はストレス方向に無意識に向かうもの(自然と落ちるもの)だということを意味しています。)

また、「悪い特徴が表れる」とは、もう少し詳しく言うと、健全度が“通常~不健全”の“ストレス(分裂)の方向の性格タイプ特徴”が表れるということです。
(だから、ストレスを感じたときに、“ストレスの方向”の性格タイプの“良い特徴”が表れることはないわけです。)
エニアグラム_ストレス(分裂)と健全度の図

ちなみに“健全度”とは、“精神的な健康度合い”を示す指標です。
つまり、精神的に健康であればストレスを感じにくいから、“ストレス方向”特徴は(ほぼ)出ないということです。

(「“健全度”って何?」については、こちらを参考にどうぞ。
>>エニアグラムの“不健全さ”とは?(成長レベル、発達の諸段階)とは?(基礎編))

※ちなみにちなむと、“ストレスの方向”の性格タイプの特徴は自分の健全度と同じレベルの特徴が表れます。
だから、「健全度レベル4(Lv.4)の人はLv.4のストレス反応特徴が表れる」、「健全度Lv.6の人はLv.6のストレス反応特徴が表れる」ということです。

エニアグラム_ストレス(分裂)と健全度(9段階)の図この話は少しマニアックなので、“ストレスの方向”を知るためにここまで理解する必要はありません。
でも、「健全度レベル(Lv.)とは何?」と気になる人がいたら、こちらも参考にどうぞ。
>>エニアグラムの分裂(ストレス)と健全度の関係!(上級編)

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あなた(と、あなたの周りの人)が、健全度が高い場合は、“ストレスの方向”の説明はあまりピンとこないかもしれません…。
でも、人の精神状態は自分だけでコントロールできるものではないものです。今は関係なくても、もし不調に陥った時には役立つと思うので、知っておいて損はないと思いますよ! 

エニアグラム各性格タイプの“ストレス(分裂)の方向”の特徴は?(一覧)

エニアグラムのストレス(分裂)の方向の特徴一覧

各性格タイプの“ストレス(分裂)の方向”の特徴は次の通りです。

【“ストレス(分裂)の方向”の特徴一覧】

  • 1:秩序正しいタイプ1が突然、タイプ4のように気分が変わりやすく、理性的でなくなる。
  • 2:欠乏感のあるタイプ2が突然、タイプ8のように攻撃的で支配的になる。
  • 3:駆り立てられているタイプ3が突然、タイプ9のように関わらなくなり、無関心になる。
  • 4:打ちとけないタイプ4が突然、タイプ2のように過剰に人に関わり、しがみつく。
  • 5:クールなタイプ5が突然、タイプ7のように活動過多になり、意識が散漫になる。
  • 6:忠実なタイプ6が突然、タイプ3のように競争心が強くなり、傲慢になる。
  • 7:意識が散漫なタイプ7が突然、タイプ1のように完全主義的で、批判的になる。
  • 8:自信に満ちたタイプ8g突然、タイプ5のように秘密主義的で、恐れをなす。
  • 9:受動的なタイプ9が突然、タイプ6のように不安になり、心配する。

(出典:リソ&ハドソン. エニアグラム あなたを知る9つのタイプ【基礎編】))

…思い当たる節が、あったのではないでしょうか?
(私はこれを見たとき、当たり過ぎてて、逆に感動したことを覚えています。笑)

ここで、“ストレスの方向”について知っておいて欲しいことがあります。
それは、ストレスの方向の反応が表れることは決して悪いことではないということです。

“ストレスの方向”は、自分の性格タイプの思考・行動パターンでは物事が上手く行かなくなった時に、ストレスに潰されて健全度を下がることを防ぐための“ガス抜き(緩衝材)”の役割があるからです。 

では、各性格タイプの“ストレス(分裂)の方向”の特徴について、もう少し詳しくみていきましょう。

エニアグラムタイプ1の“ストレス(分裂)の方向”のタイプ4特徴詳細!

エニアグラムのストレス(分裂)方向タイプ1イメージ

タイプ1のストレス方向の特徴は、タイプの4“自分らしくあるために、気持ちに素直になる(好き勝手する)”という特徴です。

これは、“やるべきことがちゃんとできている感覚(理想)”と“正しくできていない感覚(現実)”とのギャップに、耐えられなくなったときに表れます。
“正しい自分(理想)”であることを投げ出さないために、一時的に自分に“許し”を与えるのです。

この方法は、健全度が高い内は、むしろ上手く機能します。
普段のタイプ1は、“「ちゃんとすべき」という自分へのプレッシャー”や、“内面にある怒りを抑制する負担”に晒されることもあります。
しかし、ストレス方向特徴の“自分の気持ちに素直になる”によって、これらに対する適度なガス抜きをすることで、押し潰されてしまうことがなくなり、結果的に、物事を完璧にやり抜くことに繋がるからです。

ただし、自由気ままに振る舞い過ぎると、“不真面目な自分を信用できなくなってくる”という落とし穴にはまります。
なぜならタイプ1は本来、“自分を律すること”で、“自立(心身の安定)”を感じられているからです。

ストレス方向へ進み過ぎると、究極的には、好き勝手してきた自分を、自分の中の“審判”が強く責めることになり、自己嫌悪からくる鬱状態になっていきます。 

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タイプ1のストレス反応は、悪循環構造を持っています。重圧から逃れるための一時的な好き勝手さが、自分をとがめる理由になって、なおさらストレスが増幅するという
タイプ1にとって、遊び心は大事ですが、後ろめたさを感じるようなストレス解消は、悪循環の入口にあると覚えておいて下さい!無理されないように!

エニアグラムタイプ2の“ストレス(分裂)の方向”のタイプ8の特徴詳細!

エニアグラムのストレス(分裂)方向タイプ2イメージ

タイプ2のストレス方向の特徴は、タイプ8の“自分を誇示するために、他者にアグレッシブに接して支配する”という特徴です。

これは、“愛されている自己イメージ(理想)”と“人から求められない自分(現実)”とのギャップに、心が枯れそうになったときに表れます。
“愛情深い自分(理想)”を見失って、“人を助けない自分”や“人を傷付ける自分”にならないように(つまり“優しい自分”でい続けられるように)、人の困りごとにアグレッシブに関わっていこうとするのです。

この方法は、健全度が高い内は、むしろ上手く機能します。
普段のタイプ2は、人に気を遣う分、困っている人を見つけても、「自分が助けるほどでもないかな…」と遠慮することもあります。
しかし、ストレス方向特徴の“アグレッシブさ”によって遠慮がなくなり、人や物事に積極的に関わることで、相手を助けることができるからです。
結果として、感謝される機会を得ることに繋がります。

ただし、アグレッシブに人の困りごとに介入し過ぎると、人から(“無遠慮で支配的な人”と思われて)面倒がられたり、怖がられるようになることがあります。
すると、人から求められるどころか避けられるようになることで、“自分の事が嫌いになる”という落とし穴にはまります。
なぜならタイプ2は本来、人から愛されることによって自己イメージを構築して、人からの“関心”を得ているからです。

ストレス方向へ進み過ぎると、究極的には、人に対して脅迫的態度になっていきます。
(「私はあなたに十分にしてあげてきたよね?だから、あなたは私に恩があるよね?」という感覚に歯止めが効かなくなる。)

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「良かれと思って、困っている人を積極的に助けていたら、怖がられる存在になっていた」なんて悲劇ですよね。ただ、それが原因で自己嫌悪に陥ると、さらなる悪循環に発展するので気を付けて下さい!
そういうときは「疲れてるんだ」と気づいて、たまには自分にも優しくしてあげて下さい!

エニアグラムタイプ3の“ストレス(分裂)の方向”のタイプ9の特徴詳細!

エニアグラムのストレス(分裂)方向タイプ3イメージ

タイプ3のストレス方向の特徴は、タイプ9の“心の平穏を保つために、現実から距離を置き無関心になる”という特徴です。

これは、“成功している自己イメージ(理想)”と“大したことのない自分(現実)”とのギャップに、心が折れそうになったときに表れます。
“できる自分(理想)に近づくこと(野心)”を諦めないために、一時的に“自分の気持ち(自信のなさや焦りなど)”を現実から切り離すのです。

この方法は、健全度が高い内は、むしろ上手く機能します。
通常のタイプ3は、評価を取りにいこうとして、出しゃばったり、過剰に自己アピールすることもあります。
しかし、ストレス方向特徴“無関心さ”によって、これらを抑え、謙虚さや思慮深さを示したり、客観性が増したりすることで、結果的に、評価を得られることに繋がるからです。

ただし、現実から距離を置いて無関心になり過ぎると、“自分が分からなくなっていく”という落とし穴にはまります。
なぜならタイプ3は本来、“現実(人)からの評価(期待)”によって自己イメージを構築して、人からの“関心”を得ているからです。

ストレス方向へ進み過ぎると、究極的には、怠惰(というか、感情が鈍磨し、何も感じず、死んだような状態)になっていきます。

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タイプ3は、頑張って目標達成できないと、(たとえ傍から見ればある程度の成果を出していたとしても、)挫折感を味わいやすいところがあります。
そういう時は、しばらく何事に対しても無関心になることが多いです。
“自分自身への高い期待(野心)”に応えられない“実際の自分”に、失望してしまうわけですね…。
なので、「燃え尽きているかも」と感じた時は休むようにして下さいね!

エニアグラムタイプ4の“ストレス(分裂)の方向”のタイプ2の特徴詳細!

エニアグラムのストレス(分裂)方向タイプ4イメージ

タイプ4のストレス方向の特徴は、タイプ2の“相手から必要とされるために、相手に親切にする(執着する)”という特徴です。

これは、“特別な存在である自己イメージ(理想)”と、“平凡で普通な自分(現実)”とのギャップに、絶望しそうなときに表れます。
自分が“特別な自分(理想)”であることを、自分で否定してしまわないように、一時的に“特別さ”を感じさせてくれる特定の相手からの“自分への関心”を、心の拠り所にするわけです。 

この方法は、健全度が高い内は、むしろ上手く機能します。
通常のタイプ4は、自分の世界に入り込み、自分の気持ちを守るために人と距離を置く事もあります。
しかし、ストレス方向の特徴によって、人と適度に接点を求める姿勢によって社会との繋がりも維持し、結果的に、現実的な創造性の発揮に至れるからです。

ただし、人に頻繁に愛情表現したり、密接な関係性を求め過ぎると、“自分のアイデンティティがぼやけていく”という落とし穴にはまります。
なぜならタイプ4は本来、自分の内面にある特別な感情に接することで“自分らしい(特別な)”自己イメージを構築して、人からの“関心”を得ているからです。

ストレス方向へ進み過ぎると、究極的には、アイデンティティを守るために、(自分の内面に触れて、それを外に表現することではなく、)相手からの関心に依存するようになっていきます。
(恩着せがましくなったり、嫉妬心が強くなったりして、人にしがみつく。)

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タイプ4にとって“特別さ(自分らしさ)を感じさせてくれる相手”とは、自分の表現に対して「独特!普通じゃない!」と“感動”を示してくれる人…、とは限りません!
良くも悪くも、“感情を揺さぶってくる人”であることもあります。
(例えば、自分の事を過剰に求めたり、あるいは逆に雑に扱われたり、時に優しくされたり時に哀れまれたり、など)。
タイプ4は“自分の感情の起伏の大きさ”から“自分らしさ”を感じるところがあるので、そういう人を求めてしまうことがあるわけです。
そういった気持ちの変化に気付いたら、休むようにして下さい!

エニアグラムタイプ5の“ストレス(分裂)の方向”のタイプ7の特徴詳細!

エニアグラムのストレス(分裂)方向タイプ5イメージ

タイプ5のストレス方向の特徴は、タイプ7の“楽しみ(刺激)を得るために、興味のある多くのことに衝動的に手を出す”という特徴です。

これは、“知的で有能である状態(理想)”と、“無知で無能である状態(現実)”とのギャップを埋めるのに、見通しが立たなくなったときに表れます。
“考えを突き詰め、専門性を築く”ための、集中力を絶やさないために、一時的に思考の緊張感を緩めるのです。

この方法は、健全度が高い内は、むしろ上手く機能します。
通常のタイプ5は、物事を探究しようとすることで焦点や関心が狭まり、その時間を確保するために引きこもることもあります。
しかし、ストレス方向特徴の“衝動的な行動”によって、柔軟な発想や広い視点を得て、社会とも関わることで新しい知見も得られ、結果的に、深い知性の獲得に繋がるからです。

ただし、一時の欲求に従って刺激を追い求め過ぎると、逆に“集中力が保てず思考が散漫になって、不安になっていく”という落とし穴にはまります。
なぜならタイプ5は本来、知識を積み上げること(思考を体系的に整理していくこと)で、“安心”を得ているからです。

ストレス方向へ進み過ぎると、究極的には、(普通状態なら考えられない)愚かなことをしたり、破滅的になっていきます。
(刺激に慣れて、より強い刺激を求め出すことで、依存性のあるもの(アルコール、薬物、性事情等)に溺れたり、リスク感覚が麻痺して事故や詐欺に合う、など。)

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タイプ5は普段は腰が重いところがあるので、タイプ7に向かって行動力が増す事は良いことのように思えます。が!問題は、衝動的になることで思考が浅くなったり飛躍的になるところです。「思考が加速し過ぎて、バカな考えに行きつく」という感じでしょうか…。
「考えがまとまらん(集中できん!)」と思った時はストレスのサインなので、休むようにして下さいね!

エニアグラムタイプ6の“ストレス(分裂)の方向”のタイプ3の特徴詳細!

エニアグラムのストレス(分裂)方向タイプ6イメージ

タイプ6のストレス方向の特徴は、タイプ3の“人からの評価を高めるために、自分のイメージを高く保つ(飾る)”という特徴です。

これは、“安全で支えがある状態(理想)”と、“頼れるものがない状態(現実)”とのギャップに、限界を感じたときに表れます。
“「このためだったら頑張れる!」と言えるもの(信頼できる仲間、人、組織など)”に出合えるまで、不安に飲み込まれないために、自分を頼ること(頼れるようにすること)にフォーカスするわけです。

この方法は、健全度が高い内は上手く機能します。
通常のタイプ6は、どこか自分を信じられず、理由なき不安を感じているところもあります。
しかし、ストレス方向特徴の“自己アピール”によって、これらを抑制し、自分にフォーカスして価値を高めようとすることで、頼りになる仲間や組織からの信頼を得られ、結果的に、社会での安全を得ることに繋がるからです。

ただし、自分を大きく見せようとし過ぎると、競争性や攻撃性を帯びるようになり、人から反感や不信感を持たれてしまうことがあるため、自らのせいで不安に追い込まれていくという落とし穴にはまります。
なぜならタイプ6は本来、人から信頼を寄せられることによって、“安心”を得ているからです。

ストレス方向へ進み過ぎると、究極的には、被害妄想と二面性のある態度の悪循環に落ちるようになっていきます。
(「周りの人は信用できないし、周りも自分を信用していない」と考えながらも、それが悟られないように本音を隠して表面的には人に合わせるせいで、内的不信感が熟成していく。) 

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タイプ6は、本来は“仲間の為”にならこそ頑張れる人です!
そのため、自分を大きく見せようとして自分のために頑張るのは、そもそも性に合わないと言えます。
だから、「自分を飾らないといけない」と感じた時は、ストレスを受けているサインだと思って休むようにして下さいね!

エニアグラムタイプ7の“ストレス(分裂)の方向”のタイプ1の特徴詳細!

エニアグラムのストレス(分裂)方向タイプ7イメージ

タイプ7のストレス方向の特徴は、タイプ1の“正しさを感じるために、物事を律する”という特徴です。
(※ここで言う「律する」とは、「あるべき基準に照らし合わせて制限する」という意味合いです。)

これは“満たされた状態(理想)”と、“退屈な状態(現実)”とのギャップから、「逃げられない!」と感じたときに表れます。
そんな絶対絶命の際であっても、悲観してネガティブな考えに陥ってしまうのは防げるように、(普段は多方面に発散している)エネルギーを絞ることで、現実から脱出しようとするわけです。

この方法は、健全度が高い内は、むしろ上手く機能します。
通常のタイプ7は、なるだけたくさんのことを楽しめるように、様々なことに興味を持って手を付けて、どれも中途半端になることもあります。
しかし、ストレス方向特徴の“抑制”によって、意識が散漫になるのを防ぎ、1つ1つの領域に腰を据える忍耐力を生むことで、結果的に、自由や幸せを増やせるようになるからです。

ただし、自分の欲を抑制し過ぎたり、他人にも厳しくなり過ぎると、不満が溜まり楽しくなくなっていって、不安が増幅していくという落とし穴にはまります。
なぜならタイプ7は、”楽しむこと(楽しめる選択肢を多く持っていること)”によって、“安心”を得ているからです。

ストレス方向へ進み過ぎると、究極的には、短期で批判的になっていきます。
(自分にも人にも抑圧的で、常に憤った状態になり、完璧さを求め粗探しして追い詰める。) 

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タイプ7のストレス方向の特徴は、「自由に好きな事ができない状況から抜け出すために、真面目になって何かに集中して乗り越えようとするけど、今度はその自分の行動自体が窮屈で不満が溜まる」という負のサイクルなわけです…。
普段はポジティブで行動が早いタイプ7が、真面目で批判的な態度を取り出したときはストレスのサインなので、休むようにして下さいね!

エニアグラムタイプ8の“ストレス(分裂)の方向”のタイプ5の特徴詳細!

エニアグラムのストレス(分裂)方向タイプ8イメージ

タイプ8のストレス方向の特徴は、タイプ5の“知性を育むために、自分の頭の中に引きこもる”という特徴です。

これは、“力を示せている感覚(理想)”と、支配されている感覚(現実)”のギャップに、「自分の力では太刀打ちできない」という恐怖を感じたときに表れます。
そこで、“自分をコントロールしようとしてくるもの”に打ち勝つ気概を絶やさないように(完全に負けてしまわないように)、戦略を整えるための一時撤退を選ぶのです。

この方法は、健全度が高い内は、むしろ上手く機能します。
通常のタイプ8は、衝動的な判断や、カッとなって行動することもあります。
しかし、ストレス方向特徴の“熟慮”によって、これらを抑え、一歩引いて情報を整理し冷静で思慮深い対処ができることで、結果的に、“勝つ”確実性を高められるからです。

ただし、物事や人に対して距離を置いて考え過ぎると、“闘争本能を失っていき、逆に恐怖が増していく”という落とし穴にはまります。
なぜならタイプ8は、怒りを燃やして戦うことで、“恐怖(何かから支配されること)”に抵抗し、“自立(心身の安定)”を感じているからです。

ストレス方向へ進み過ぎると、究極的には、神経質になっていきます。
(暗くて冷めた性格で、人を軽蔑するようになり、孤立する。) 

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勝つ為に一歩引いて冷静になるという戦略は合理的と言えます。
ただし!パワフルなタイプ8が「今は勝てない」と感じるということは、何らかのストレスに晒されている証拠です。
だから、まずはそのことに気付く(認める)ようにするのがオススメです。
…というのも、タイプ8は「強くありたい」と思うせいで、自分のストレスのサインに疎く、心身共に限界になって倒れるまで気付けないパターンもあるので、気を付けて下さい!

エニアグラムタイプ9の“ストレス(分裂)の方向”のタイプ6の特徴詳細!

エニアグラムのストレス(分裂)方向タイプ9イメージ

タイプ9のストレス方向の特徴は、タイプ6の“安全な環境を強化する為に、危機感を持って守りを固める”という特徴です。

これは、“平和の中にいる感覚(理想)”葛藤のある感覚(現実)”とのギャップを、無視できなくなったときに表れます。
平和で穏やかであることを維持するために、一時的に自分が置かれた環境を安定化させることにエネルギーを注ぐのです。

この方法は、健全度が高い内は、むしろ上手く機能します。
通常のタイプ9は、自分のペースを維持することや、心穏やかでいられることを優先して、のんびりしていることも多くあります。
しかし、ストレス方向特徴の“危機感”によって、人から求められることを察して良く応え、仕事に対しても積極性が増すことで、人間関係や仕事での問題が軽減し、結果的に、平和を感じられることに繋がるからです。

ただし、“安定”を強く望み、防衛的になり過ぎると、“自分の反抗的態度によって、周りとの不和を生んでしまい、葛藤(居心地の悪さ)を増やしてしまう”という落とし穴にはまります。
なぜならタイプ9は、平和な環境を保つことによって“自立(心身の安定)”を感じているからです。

ストレス方向へ進み過ぎると、究極的には、ヒステリーの発症も出てきます。
(被害妄想を抱き、突然怒って癇癪を起し、暴力的になることもある。普段はあまり怒らない分、1回の爆発の威力は大きい。) 

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タイプ9は普段穏やかで怒ることは少ないですが、これは怒りが湧かないのではなく、「怒りたくない」が実際のところです。(怒ると平和が壊れるから嫌なわけです。)
だから、ストレス方向が極まって爆発を起こしたタイプ9は、自分が一番驚き、深く落ち込むことになります…。
そうならないためにも、(タイプ9のストレス解消パターンは寝ることなので)「最近眠気がスゴイな…」と感じるときは、ストレスのサインなので、しっかり休むようにしてください! 

“分裂の反応(ストレスの方向)”の反応が出た時の対処法は…?

分裂の反応(ストレスの方向)の対処法

分裂ストレス)の方向”の反応は、健全度が下がる前のサインでもあります。
なので、前向きに捉えれば“自分の状況や行動を見直すチャンス”でもあるわけです。

(逆に、そのことに気付かないと、「自分の性格由来の行動パターンで対処し続けて、機能しなくなって、不健全な状態に落ちてく」ということになってしまいます…。)

なので、「自分はストレスを受けている!」と気付いたら、まず反射的に起こしてしまう反応を一旦ストップして、冷静になりましょう。
(「Be Cool」と自分に言い聞かせて下さい。)

それで、ストレスの原因を取り除くために、「何がストレスの原因になっているのか?」を明らかにする必要があります。

では、そんなとき、「各性格タイプが、どういう事にストレスを感じやすいのか?」を知っておくと、現状分析の手助けになると思いませんか??

…というわけで、
各性格タイプ別の“ストレスの原因”あるあるについては、こちらに整理しておきました。
>>エニアグラム各性格タイプのストレスの原因!(仕事が辛い原因)

参考にしてみて下さい。