エニアグラムの“統合の方向(成長の方向)”を分かりやすく解説!
Chiyo1

エニアグラムは「性格分類したら終わり!」ではなく、“成長の道筋”まで示してくれるのが真骨頂であり、醍醐味だと言えます!
この点は、エニアグラムのファンが、エニアグラムを好きな理由として多く挙げられる点でもあります。(※Chiyo調べ)
というわけでここでは、エニアグラムの“成長の方向(統合の方向)”の基礎をなるだけ分かりやすく紹介したいと思います!
ではいきましょう!

※「まだ、自分がどのタイプが分かってない…」という方は、コチラをどうぞ。
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エニアグラムの“成長の方向(統合の方向)”とは?

エニアグラムでは、各性格タイプ別の成長の指針も示してくれます。
これを“成長の方向(統合の方向)”と呼びます。

その際のポイントは、各性格タイプに対応する特定性格タイプの“良い特徴”が表れることです。

また、“各性格タイプに対応する特定性格タイプ”は、エニアグラム図の各タイプから伸びるラインで示されます。

エニアグラム_成長(統合)の方向図

【統合の方向(成長の方向)】

  • 1⇒7⇒5⇒8⇒2⇒4⇒1
  • 3⇒9⇒6⇒3

これは、各性格タイプが成長すると、

  • タイプ1の場合はタイプ7
  • タイプ2の場合はタイプ4
  • タイプ3の場合はタイプ6
  • タイプ4の場合はタイプ1
  • タイプ5の場合はタイプ8
  • タイプ6の場合はタイプ9
  • タイプ7の場合はタイプ5
  • タイプ8の場合はタイプ2
  • タイプ9の場合はタイプ3

の、“良い性格特徴”が表れることを示しています。

エニアグラム図の矢印の向きとは“の方向”が、“成長(統合)の方向”になります。

「なぜ、“逆の方向”なの?」
というと、「成長するには、流れに逆らう意思が必要」だということです。
(※反対に、“ストレスの方向”では、「無意識に、自然と流れやすい」という意味合いで、図の矢印の向きと同じです。)

もう1つ、ストレスの方向を理解する上でポイントとなるのは、“成長(統合)の方向”の性格タイプの特徴の「“健全”段階~“通常”段階」の特徴が表れるということです。

(だから、成長の際には、成長の方向の性格タイプの悪い特徴が表れることはないわけです。)

エニアグラム_成長(統合)と健全度の図

(ちなみに、“健全度”とは、“精神の健康度合い”のことです。
詳しくは、こちらを参考にどうぞ。
>>エニアグラムの不健全とは何か?(成長レベル、発達の諸段階とは?)(基礎編))

だから、“成長の方向”とは、「自分の欲求は満たせるようになってきた(気にならなくなってきた)」という人が、次のステージを狙うときの戦略だと言う事もできます。

(「自分がこれまで使ってきた性格的な戦略が、割と上手くいくようになってきた。でも、もっと成長したい!」という状況で役立つ話、だということです。)

Chiyo1

少しマニアックな話になるんですが…、
正確に言えば、「健全度レベルが4以上の時に“成長の方向”の特徴が表れる」と言われてます!

エニアグラム_成長(統合)と健全度(9段階)の図

詳しくはこちらもどうぞ。
>>エニアグラム“健全度”の9段階の成長レベルと“成長(統合)の方向”の関係は?

エニアグラム各性格タイプの“成長(統合)の方向”の特徴一覧!

エニアグラム各性格タイプの“成長(統合)の方向”の特徴一覧!

各性格タイプの“成長統合)の方向”の特徴は次の通りです。

【“成長(統合)の方向”の特徴一覧】

  • 1:怒りを持つ批判的なタイプ1が、健全なタイプ7のように。もっと自由で喜びに満ちる。
  • 2:プライドがあり、自己欺瞞(ぎまん)的なタイプ2が、健全なタイプ4のように、もっと自分自身のケアをし、感情的な面で自覚的になる。
  • 3:虚栄心が強く、欺瞞(ぎまん)的なタイプ3が、健全なタイプ6のように、もっと人に協力的で忠実になる。
  • 4:妬みを抱き、激しい感情を持つタイプ4が、健全なタイプ1のように、もっと客観的で節操を持つ。
  • 5:自分ひとりで溜め込み、クールなタイプ5が、健全なタイプ8のように、もっと自信を決断力を持つ。
  • 6:恐れを持ち、悲観的なタイプ6が、健全なタイプ9のように、もっとリラックスし、楽観的になる。
  • 7:貪欲で意識が散漫なタイプ7が、健全なタイプ5のように、もっと集中力と深みを増す。
  • 8:欲望が強く、支配的なタイプ8が、健全なタイプ2のように、もっと心を開き、思いやりを持つ。
  • 9:怠惰で、自己軽視をするタイプ9が、健全なタイプ3のように、もっと成長指向でエネルギッシュになる。

(出典:リソ&ハドソン. エニアグラム あなたを知る9つのタイプ【基礎編】)

これを見て、「痛いところを突いてくるな…」と思いませんでしたか?
(私もこれを読んだとき、内心「無理」と呟いていました。笑)

でも、その感覚は悪いことではありません。
…というのも、“成長の方向”の特徴は、各性格タイプに“もっとも足りない性格特徴”だからです。

そもそもエニアグラムでは、「誰しもが9つの性格特徴の全ての要素を持っているが、その中でも“一番よく使っている性格特徴”がある」という考え方をしています。
(“利き手”ならぬ、“利き性格”があるというイメージですね。)

ここで、“一番よく使っていない性格特徴(≒非利き手)”が、“成長の方向”の性格特徴になるわけです。
だから、“成長の方向(≒非利き手)”の性格特徴に、“苦手意識”や“嫌悪”を感じるのは当然のことだと言えるでしょう。

ただ、裏を返せば、“成長(統合)の方向”を知る事で、自分の成長課題が分かるということでもあります。

では、各性格タイプの“成長(統合)の方向”について、詳しく説明していきましょう!

Chiyo1

“成長の方向”の内容は、グサッとくるところも多いです。
私もエニアグラムに興味があるからこそ何とか受け入れられますが、もし知り合いがドヤ顔でこんなアドバイスしてきたら、「はぁ?」と言って、冷たくあしらう自信があります!苦笑
というわけで、私からあなたに伝える上でも、なるだけ棘のないマイルドな言葉選びをさせてもらったつもりです!(だから、あしらわないで下さい。笑)
ではいきましょう!

エニアグラムタイプ1の“成長(統合)の方向”はタイプ7の特徴が出る!

エニアグラムの成長(統合)方向タイプ1イメージ

タイプ1の“成長の方向”の特徴は、タイプ7の“(正しくあることだけでなく、)楽しくあることを肯定する”という特徴です。

これは、タイプ1が自身の課題を乗り越えたときに表れます。
タイプ1の課題とは、“自分への抑圧”を手放すことです。

これはどういうことかというと…、
「喜ぶ=無責任になってしまう、楽しむ=快楽に溺れてしまう」という(極端な)心配を止めることです。

ここで通常のタイプ1の行動原理を確認してみましょう。
タイプ1の方は、完璧主義でストイックで批判的な面があります。
これは、「本当の自分は、人として堕落して身勝手な欠陥品だ」という“恐れ”に抵抗するための自動反応なわけです。

この自動反応(つまりは“恐れ”)を手放せた時、成長することができます。
つまり、タイプ7のように“人や物事に対してオープンになり、自分の考えに固執せず、人の考え方にも好奇心を持つ”ことができるようになるわけです。

その結果、“成長の方向”に向かったタイプ1は、自分を厳しく律したり、他者の欠点を指摘したりしたい、と感じなくなります。

Chiyo1

成長方向にあるタイプ1は、“愛されキャラ”ですね。
真面目で頼れる人なんですが、適度に脱力していて、お茶目な雰囲気を感じます。(接しやすい)

エニアグラムタイプ2の“成長(統合)の方向”はタイプ4の特徴が出る!

エニアグラムの成長(統合)方向タイプ2イメージ

タイプ2の“成長の方向”の特徴は、タイプ4の“(人から愛されなくても、)自分は自分の気持ちに素直であれば良い”という特徴です。

これは、タイプ2が自身の課題を乗り越えたときに表れます。
タイプ2の課題とは、“「自分は与える側である」というプライド”を手放すことです。

これはどういうことかというと…、
「相手は困っている側、自分は助けてあげる側」という図式を作ることによって、「だから自分は必要とされている」と認識することを止める、ということです。

ここで通常のタイプ2の行動原理を確認してみましょう。
タイプ2の方は、自分の事を後回しにしてでも、人の事を優先して親切にしようとします。
これは、「本当の自分は愛されるのにふさわしくない」という“恐れ”に抵抗するための自動反応なわけです。

この自動反応(つまりは“恐れ”)を手放せた時、成長することができます。
つまり、タイプ4のように“(人から愛されるかどうかに関係なく、)自分の気持ちを自分でケアできる”ようになれるわけです。

その結果、“成長の方向”に向かったタイプ2は、「自分で自分の気持ちに寄り添うなんてワガママだ!(だって、自分は助ける側なんだから、自分で自分を助けるなんて!)」と、責めなくても良くなります。

Chiyo1

成長方向にあるタイプ2の人は、自分の趣味を楽しそうに語りますね!
だからこそ、安定感のある優しさというか、懐の深さみたいなものを感じる気がします。

エニアグラムタイプ3の“成長(統合)の方向”はタイプ6の特徴が出る!

エニアグラムの成長(統合)方向タイプ3イメージ

タイプ3の“成長の方向”の特徴は、タイプ6の“(自分が評価されるための目標ではなく、)全体(組織、仲間)の目標のために頑張れる”という特徴です。

これは、タイプ3が自身の課題を乗り越えたときに表れます。
タイプ3の課題とは、“パフォーマンスとの一体化”を手放すことです。

これはどういうことかというと…、
作り上げた“キレイな仮面(スゴい自分のイメージ)”を、本当の自分だと信じ込ませることを止める、ということです。
(人に対してだけでなく、自分に対しても。)

ここで通常のタイプ3の行動原理を確認してみましょう。
タイプ3の方は、目標を掲げ、効率を追求し、成功を追い求めようとします。
これは、「本当の自分には価値がない」という“恐れ”に抵抗するための自動反応なわけです。

この自動反応(つまりは“恐れ”)を手放せた時、成長することができます。
つまり、タイプ6のような“仲間を信頼し、貢献し、そして助けを求める”ということができるようになるわけです。

その結果、“成長の方向”に向かったタイプ3は、人と競う必要性を感じなくなり、自分を飾って人を魅了したりしたいと思う必要がなくなります。

Chiyo1

成長方向にあるタイプ3は、“目標志向だけど、血の通っている人”という印象ですね。「全員で協力して優勝しにいこう!」というスタンスを感じます。
分かりやすい変化で言うと、マウントを取りに来ないですね。笑

エニアグラムタイプ4の“成長(統合)の方向”はタイプ1の特徴が出る!

エニアグラムの成長(統合)方向タイプ4イメージ

タイプ4の“成長の方向”の特徴は、タイプ1の“現実的に社会に関わる(地に足を付ける)”という特徴です。

これは、タイプ4が自身の課題を乗り越えたときに表れます。
タイプ4の課題とは、“(自分の感情世界への)自己陶酔”を手放すことです。

これはどういうことかというと…、
妄想を膨らませて非現実的な感動を味わったり、過去のツラい出来事を悲劇的物語に仕立てたりして、自分の内面世界に特別さ(自分らしさ)を求めること、を止めることです。

(タイプ4は、自分の中のネガティブな感情に“特別さ”を見出す傾向もあるので、特に手放すべきは“自己陶酔”というより“自己憐憫(れんびん)”と言えるかもしれません。)

ここで通常のタイプ4の行動原理を確認してみましょう。
タイプ4の方は、独自の感情表現にこだわり、人との違いを示そうとします。
これは、「本当の自分はアイデンティティ(個人としての存在意義)を持っていない」という“恐れ”に抵抗するための自動反応なわけです。

この自動反応(つまりは“恐れ”)を手放せた時、成長することができます。
つまり、タイプ1のような“客観性を持ち、現実と向き合い、実際的な創造ができる”ようになるわけです。

その結果、“成長の方向”に向かったタイプ4は、自分の感情に溺れたり、現実を拒絶して自分の気持ちを守ったりしたいと、思わなくなります。

Chiyo1

成長方向にあるタイプ4は、しっかりとしていますね。
通常状態で見られる“繊細だけど、どこかぶっとんだ危うさがある”というような側面が、うまく緩和されている気がします。
まぁ、それでもちゃんと「変」なんですけどね。笑

エニアグラムタイプ5の“成長(統合)の方向”はタイプ8の特徴が出る!

エニアグラムの成長(統合)方向タイプ5イメージ

タイプ5の“成長の方向”の特徴は、タイプ8の“(頭だけでなく、)身体を使うことで自分の力を発揮する”という特徴です。

これは、タイプ5が自身の課題を乗り越えたときに表れます。
タイプ5の課題とは、“(社会への恐れから)頭の中へ逃避すること”を手放すことです。

これはどういうことかというと…、
「考えを深め知識を増やすことで、世の中を理解できるようにさえなれば、安心できる」という考え、を止めることです。

ここで通常のタイプ5の行動原理を確認してみましょう。
タイプ5の方は、知識を溜め込み、特定領域で専門性を築こうとします。
これは、「自分は無能な役立たず」という“恐れ”に抵抗するための自動反応なわけです。

この自動反応(つまりは“恐れ”)を手放せた時、成長することができます。
つまり、タイプ8のように“(アレコレと考えるよりも、)自分の感覚に従って行動的になる”ことができるようになるわけです。

その結果、“成長の方向”に向かったタイプ5は、物事から一歩引いて観察し、必死に知識を溜め込みたいと、考えなくなります。

Chiyo1

成長方向にあるタイプ5は、謎のバイタリティがありますね。笑
私の偏見ですが、成長方向にあるタイプ5は、“オタクっぽいのに、アグレッシブ(かつ、ガタイも良い)”イメージがあります。

エニアグラムタイプ6の“成長(統合)の方向”はタイプ9の特徴が出る!

エニアグラムの成長(統合)方向タイプ6イメージ

タイプ6の“成長の方向”の特徴は、タイプ9の“(不安に反応することなく、)リラックスしている”という特徴です。

これは、タイプ6が自身の課題を乗り越えたときに表れます。
タイプ6の課題とは、“頼れるものを渇望すること”を手放すことです。

これはどういうことかというと…、
「社会は危険が多いが、自力では生きていく自信はない」という考え(不安)から、“忠誠を誓うに値するもの”を探し求める、という態度を止めることです。

(補足ですが、“自分も社会も信用できない状態のタイプ6”は、「自分を守ってくれる」と思うもの(組織、権威者)に甘えたり、「自分を守ってくれる」という期待が裏切られたと感じた時には反抗的になるという、二面性のある態度を行き来します。)

ここで通常のタイプ6の行動原理を確認してみましょう。
タイプ6の方は、組織の中で責任感を発揮し、人に誠実であろうとします。
これは、「自分には何の支えも導きもない」という“恐れ”に抵抗するための自動反応なわけです。

この自動反応(つまりは“恐れ”)を手放せた時、成長することができます。
つまり、タイプ9のように“自分や人に対して受容的で、環境変化に動じず、どっしり構える”ことができるようになるわけです。

その結果、“成長の方向”に向かったタイプ6は、相手が信用できるか確かめるために疑って接したり、拠り所になる考え方を探し出して自分の頭を納得させたいと、考えなくなります。

Chiyo1

成長したタイプ6は、安定感を感じますね!
(不安を飲み込んで我慢している感じでも、不安を考えないように逃避している感じでも、不安に抵抗して強気でいる感じでもなく。)
でも、不安が消えているのではないと思います。リスクについて聞くと、「その可能性はほぼないのでは…?」という心配まで教えてくれるので。笑

エニアグラムタイプ7の“成長(統合)の方向”はタイプ5の特徴が出る!

エニアグラムの成長(統合)方向タイプ7イメージ

タイプ7の“成長の方向”特徴は、タイプ5の“(多くの興味の対象でなく、)1つのことに集中する”という特徴です。

これは、タイプ7が自身の課題を乗り越えたときに表れます。
タイプ7の課題とは、“目先の刺激(快楽)を優先すること”を手放すことです。

これはどういうことかというと…、
“じっとしていると内面から沸き上がってくる不安(痛み、悲しさ、ツラさなど)と向き合うのを避けるために、面白そうなことに色々と手を出して、頭の中を楽しみでいっぱいにしておこうとすること”を、止めることです。

ここで通常のタイプ7の行動原理を確認してみましょう。
タイプ7の方は、フットワーク軽く、楽しいことを次々と追い求めようとします。
これは、「自分は苦痛から逃れられない」という“恐れ”に抵抗するための自動反応なわけです。

この自動反応(つまりは“恐れ”)を手放せた時、成長することができます。
つまり、タイプ5のような“物事に、しっかりと深く関わり、そこから大きな満足感を得ること”ができるようになるわけです。

その結果、“成長の方向”に向かったタイプ7は、「少しの楽しみも逃したくない!」と切望して、“楽しいこと”を中毒的に追い求めたいと、考えなくなります。

Chiyo1

成長方向にあるタイプ7は、責任感を感じますね。
“ツラいことや面倒なことにも向き合う覚悟”を持っているから、かもしれません。
まぁ、相変わらず楽しむことに忙しそうではありますが。笑

エニアグラムタイプ8の“成長(統合)の方向”はタイプ2の特徴が出る!

エニアグラムの成長(統合)方向タイプ8イメージ

タイプ8の“成長の方向”の特徴は、タイプ2の“(自分の利益でなく、)相手の喜びを重視する”という特徴です。

これは、タイプ8が自身の課題を乗り越えたときに表れます。
タイプ8の課題とは、“自己防衛的に怒る(威嚇する)”ことを手放すことです。

これはどういうことかというと…、
“人から支配されないように警戒し、人に心を閉ざし自分の気持ちを封じ、攻撃的な態度に出ること”を止める、ということです。

ここで通常のタイプ8の行動原理を確認してみましょう。
タイプ8の方は、人や物事へ挑戦的態度を示し、力を誇示しようとします。
これは、「自分は弱いので、人から傷付けられ支配される」という“恐れ”に抵抗するための自動反応なわけです。

この自動反応(つまりは“恐れ”)を手放せた時、成長することができます。
つまり、タイプ2のように“人を気遣い、人のために力を使う”ことで、人から頼られることで自分の力を感じられるようになるわけです。

その結果、“成長の方向”に向かったタイプ8は、人を威圧して、自分の強さを誇示したいと、感じなくなります。

Chiyo1

成長したタイプ8は、“寄り添ってくれる感”を感じますね!
もちろん通常のタイプ8にも“優しさ”はあるんですが、それとは違って「心配してくれる、気持ちを考慮してくれる」感があります。

エニアグラムタイプ9の“成長(統合)の方向”はタイプ3の特徴が出る!

エニアグラムの成長(統合)方向タイプ9イメージ

タイプ9の“成長の方向”の特徴は、タイプ3の“(平和の維持ではなく、)自分の成長にフォーカスする”という特徴です。

これは、タイプ9が自身の課題を乗り越えたときに表れます。
タイプ9の課題とは、“自分や問題への無関心さ(無視すること)”を手放すことです。

これはどういうことかというと…、
自分の存在(感情、意見)を取るに足らないものだと認識して主張しなかったり、起きたトラブルを「大したことない」と楽観的にとらえて放置する、ということを止めることです。

ここで通常のタイプ9の行動原理を確認してみましょう。
タイプ9の方は、人を否定せず、前向きで、平和を優先しようとします。
これは、「自分は世界との繋がりから分断される」という“恐れ”に抵抗するための自動反応なわけです。
(社会や人との“葛藤”が、“世界との分断(繋がりの消失)”に感じられるので、平和を維持しようとするわけです。)

この自動反応(つまりは“恐れ”)を手放せた時、成長することができます。
つまり、タイプ3のように“目標を掲げ、効率的に動き、自分を成長させ、自分の価値を主張できる”ようになるわけです。

その結果、“成長の方向”に向かったタイプ9は、「自分の周りの穏やかな雰囲気を守るためには、自分の主張や感情を抑えなくてはいけない」と、感じなくなります。

Chiyo1

成長したタイプ9には、“向上心”を感じます!
“和を重んじて穏やかで優しい面”に、“自分の成長にフォーカスする面”が加わることで、ファンが多いイメージです。
もちろん、詳しく話を聞くと、曖昧にふんわりと話されるところはあるんですけどね。笑

エニアグラムの“成長の方向(統合の方向)”に向かうには?

エニアグラムの成長の方向(統合)に向かうには?

ここまで読んでくれているあなたは、少なからず、
「“成長の方向(統合の方向)”に向かいたい!」
と、考えているのだと思います。
(それに関しては「Me too!」です。)

というわけで最後に、「どうしたら“成長の方向”に向かえるのか?」についても考えたいと思います。

ここで、リソ&ハドソンの書籍から参考になる一節を引用します。

「統合の方向の動きは、「意識的な選択」を必要としますが、その方向のタイプの態度や行動、とくに通常の段階の特徴を真似ることによっては達成できません。(中略)統合の方向にあるタイプの行動を真似ることは、実際には性格を「濃く」することになりかねません。」
出典:リソ&ハドソン. エニアグラム あなたを知る9つのタイプ【基礎編】

つまり、“成長の方向”のタイプの特徴を、ただ真似しても意味がないということです。

「じゃあ、どうしたら良いの?」という話ですよね?
そこで、同著からもう一カ所引用したいと思います。

「統合の方向に動くことは、私たちのあらゆる活動の質をとても豊かにしてくれます。なぜなら、統合の方向のタイプは、自分を本当に満たすものに導き、基本タイプの最大限の可能性を実現する助けとなってくれるからです。
たとえば、音楽を通じて自分を表現したいと思っているタイプ4は、健全なタイプ1のように、自己を節制し、規則正しい練習に打ち込むでしょう。なぜなら、自分の可能性を実現することを助けるからです。「タイプ1に行く」ことは、タイプ4がもっとも能力を発揮できる方法です。」

これはつまり、自分の性格タイプの“欲求”を、一生懸命に建設的に満たそうとしたとき、“成長の方向”の特徴は必然的に(結果的に)表れるとも言えます。

だから、“成長”を目指す上で、「自分は、何が満たされれば満足できるのか(欲求)」を知ることが大事になります。

さらにその上で、“欲求”を満たすためには、「自分には、性格的にどんな優位性があるのか(強み)」を知ることも重要だと言えるでしょう。

ここで、
「私は自分の“欲求”を分かっていますのよ。そして、“強み”も分かっていて、それを活かせていますのよ。つまり、幸せですのよ。」
という、人生優等生の方については、「何の問題もないですのよ」と思いますので、帰って下さい。笑
(共感し合えることは、もう何もないと思うので。)

でも恐らくあなたは、
「自分の“欲求”とか“強み”は何となくは分かるけど、100%分かってはないし、活かしきれているかも分からないかな…」
と、感じているのではないでしょうか?

…ですよね?(誘導尋問)

そんなとき、自分の“欲求”とか“強み”が簡易的に診断できて、一覧で分かったら、素敵だと思いませんか?

ですよね!?(圧)

そこで!
各性格タイプの強みと適職について、診断テスト付きでコチラに用意しました。
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Chiyo1

p.s.
私が発信をしている理由でもあるんですが…、
人は、自分の満たし方と活かし方が分かって実践できれば、幸せになれるんじゃないかと思ってます。
もちろん人類全員がそうだとは思いませんが、少なくとも「それを信じたい」と思う人と一緒に成長していきたいと思っています。
だから、この記事のことだけでなく、診断テストや適職記事のことでも、もし疑問があればLINEで聞いて下さい!