エニアグラムの“健全度”と“成長(統合)・ストレス(分裂)の方向”の関係について紹介します!
ただ、この記事は上級編です。
「基本的なことから知りたい!」という方は、まずはこちらの基礎編にからどうぞ。
>>エニアグラムの“不健全”とは?(基礎編)
エニアグラムの健全度!全9段階の特徴は?
簡単に、エニアグラム“健全度”(基礎編)の説明のおさらいをしておきましょう。
- “精神状態”によって3つのフェーズ「“健全”・“通常”・“不健全”」に分けられる。
- 3つのフェーズの違いを一言で言えば、「“自我”に縛られている程度の差」
(不健全になるほど“自我”に縛られて身動きが取れなくなっていく。) - ここで言う“自我”とは、エニアグラムの示す“9つ各性格タイプの行動パターン(恐れ⇒欲求⇒態度⇒行為)”のこと。
- 「自我に縛られる」とは、“ストレス⇒性格タイプ別行動パターン⇒空回りして恐れが増幅”の負のループにハマること。
(※「ちょっと何言っているのか分からない」と言う人は、基礎編から読んで下さい!)
それで、ここからさらに、この3フェーズを3段階に分けた、全9段階を紹介していきたいと思います。
【健全】
レベル1:解放
レベル2:心理的受容力
レベル3:社会的価値
【通常】
レベル4:不均衡
レベル5:対人関係支配
レベル6:過補償
【不健全】
レベル7:侵害
レベル8:妄想と衝動
レベル9:病理的崩壊
(引用:リソ&ハドソン 性格のタイプ 自己発見のためのエニアグラム)
それぞれのレベルについて、解説していきましょう!
【健全】レベル1:解放
“恐れ”から解放されていて、“自我”に縛られていない、理想的な状態です。
(前向きで、建設的で、ストレス対処能力が高い。)
【健全】レベル2:心理的受容力
“恐れ”が顔を出し、“自我”が表れ出すレベルです。
ただし、“自我”によって表れる、(9タイプそれぞれの)行動パターンは建設的に機能します。
(つまり、行動すれば恐れは解消され、欲求は満足できるような状態です。)
【健全】レベル3:社会的価値
“自我”が厚くなって、それによって“表面的な性格(ペルソナ)”が作られだします。
(ここで言う“表面的な性格(ペルソナ)”とは、欲求を満たすための社会的仮面を指します。)
各タイプ特有の特徴が表れますが、まだバランスは良くて、発揮される特徴も建設的で社会的なものとして発揮されます。
【通常】レベル4:不均衡
“自我”が膨張してきて、ややバランスが崩れていきます。
精神的な行き詰まりを感じ始め、自分の内面や人間関係の中に葛藤を感じ出します。
※レベル1を起点としているのでネガティブな表現が目立ちますが、ここまではまだ各性格タイプの特徴が、前向きに発揮されます。
(“成長の方向”の特徴が表れやすいのもレベル4以上だと言われているので、ここまではかろうじて“健全”の範囲だということもできるでしょう。)
【通常】レベル5:対人関係支配
“自我”が著しく膨張して、各性格タイプのネガティブな特徴によって、環境(特に他人)を支配しようとするようになります。
※これ以降のレベルで、自分本位で防衛的になっていくので、レベル5は“堕落の転換点”とも呼ばれます。
【通常】レベル6:過補償
ここから、各性格タイプの特徴が空回りし出します。
自分の行動が欲求を満たせなくなることで、行動が過剰化する(=過補償)ようになります。
※欲求を満たせなくなっていくのは、レベル5以降から、自分の欲しいものを得るための行動が、“建設的な頑張り”から、“他者を変えようとする行為”へ悪化していくからだとも言えます。
つまり、“各性格タイプの特徴”の中の、自分本位な行動特徴が過剰化していくということです…。
その結果、(当然ながら、)周りの人からは嫌悪されるようになり、人間関係トラブルも増えていくことになります。
【不健全】レベル7:侵害
「生き残る」という切羽詰まった感覚の中で、防衛的な反応が強くなっていきます。
それが、自分の中で、あるいは人間関係の中で深刻な葛藤を起こし、苦しみます。
※レベル7からは不健全に分類されるフェーズなので、ここにいる状態は、よほどのストレス要因がある場合や、何かしらのトラウマの影響を受けている場合が考えられます。
【不健全】レベル8:妄想と衝動
考え方、感じ方、気持ちが歪み、神経疾患状態に陥る。
各性格タイプ別の“理想としていた自分の姿”とはギャップが広がる。
地に足がつかなくなり、妄想的になる。
【不健全】レベル9:病理的崩壊
明らかな精神疾患状態になる。
自我(各性格タイプ特有の恐れや欲求、およびそれに紐付く行動パターン)を守ることを優先し、現実(自分や他者)を壊すような振る舞いをするようになる。
深刻なレベルで衰弱して、暴力や自殺に至ることもある。
エニアグラム9段階の健全度の“変化の幅”とは?(気分と成長の違い)
人の性格って、その時々の気分によって見え方が変わりますよね?
つまり、短時間の間に“調子の良い面・悪い面”が入れ替わることもあると思います。
そういうとき、
「この人の成長レベルって、今どのレベルなんだろ…?」
と、疑問に思うことがあるはずです。
その疑問を解決するヒントになるのが、“変化の幅”という考え方です。
(何気に大事な点なので、ここもしっかり説明しますね!)
エニアグラムの9段階の健全度における“変化の幅”のポイントは次の2つです。
- 実際に機能している成長レベル(見かけ上の成長レベル)は、1つではなく、複数をまたぐ“幅”がある。
- 成長レベルの“幅”は、“気分”で変わるが、それは“成長”ではない。
では詳しく説明していきましょう。
エニアグラムの成長レベルの幅を説明する際に、用いられる例えが、“杭”と“輪ゴム”です。
上の図のように、9つの成長レベルに穴が開いていて、そこに“杭”が刺さっているイメージです。
さらに、その“杭”には“輪ゴム”が付いていて、伸び縮みします。
“杭”は、成長レベルにおける“重心”を表し、“真の成長レベル”を意味します。
“杭”の位置は、簡単には動きません。
(人生の大きな出来事や、日々の成長への取り組みでしか変化しない。)
“輪ゴム”は、成長レベルにおける“変化の幅”を表し、“気分によって変わる成長レベルの機能範囲”を意味します。
“輪ゴム”の伸縮は、日々の中で変化します。
(外的な刺激(良い事・悪い事)に反応し、1日の単位の中で、±2~3程度の“幅”を持って変化する。)
多くの人達は“通常”段階(成長レベル4~6)にいると言われているので、日々の気分で±3変化する余地があるなら、一時的にならレベル1を体験したことがある人も少なくはないと言えます。…理屈上はですが。
(レベル1の体験なら私も昔…、あの…、大切なのは“今この瞬間”ですよね?笑)
エニアグラムの“健全度”と“成長(統合)とストレス(分裂)の方向”の関係は?
エニアグラムの9段階の“健全度”について理解した上で、今度はそこに“成長(統合)とストレス(分裂)の方向”の関係を足して説明していきます!
これが頭に入ると、やっとこさエニアグラムの全体像が見えてきますよ!
もし「“成長とストレスの方向”って何?」という方がいたら、まずは次の基本編からどうぞ!
“健全度”と“成長(統合)とストレス(分裂)の方向”の関係を理解する上で、押さえるべきポイントは次の2つです。
- 自分の成長レベルと同じレベルの“成長またはストレスの方向”の特徴が出る。
- “健全度”が高い方が“成長の方向”の特徴が表れやすく、低いと“ストレスの方向”の特徴が表れやすい。(具体的には、レベル4以上で成長方向、レベル4以下のストレス方向が出やすい。)
早速“健全度の9段階”のおさらいですが、レベル5は“堕落の転換点”と言われていましたよね?
つまり、このレベル以下から、各性格タイプ別の悪い行動特徴が目立ってくるわけです。
そう考えると、「レベル5以下は“成長の方向”が表れなくなる」というのは、納得できるメカニズムだと言えます。
また、これらを考えると、自分や他人の成長を考える際には、まず前提として、健全度(成長レベル)の把握が重要だということも分かります。
エニアグラムの“セキュリティポイント”と“ミッシングピース”とは?
「レベル4以上で“成長の方向”、レベル4以下で“ストレスの方向”の特徴が表れる」とすると、
「残されたレベル5以下の“成長の方向”と、レベル3以上の“ストレスの方向”の特徴は、どういう扱いになるの?」
と、気になりませんか?
エニアグラムではそれらの存在も説明がされていて、それぞれ次のように呼ばれています。
- レベル5以下の“成長の方向”:セキュリティポイント
- レベル3以上の“ストレスの方向”:ミッシングピース
それぞれ説明しますね!
エニアグラムにおける“セキュリティポイント”とは?
“セキュリティポイント”とは、簡単に言うと、「ストレスを逃がすために、安心できる環境で、“成長の方向”の“通常”段階の行動を試すこと」です。
ポイントは次の通りです。
- ストレスの圧を逃がすために行う。(だから、反応の意味合いとしては“ストレスの方向”の反応に近い。)
- 関係性ができている人たちと一緒にいるような、限定された安心できる状況で起きる。
- “成長の方向”の“通常”段階の行動が出る。(でも、“成長”ではない。)
各性格タイプ別の“セキュリティポイント”の反応は次の通りです。
- タイプ1:タイプ7の通常段階特の徴の“利己主義”が表れる。
- タイプ2:タイプ4の通常段階の特徴の“繊細さ”が表れる。
- タイプ3:タイプ6の通常段階の特徴の“不安症”が表れる。
- タイプ4:タイプ1の通常段階の特徴の“批判的態度”が表れる。
- タイプ5:タイプ8の通常段階の特徴の“強引さ”が表れる。
- タイプ6:タイプ9の通常段階の特徴の“のんびりさ”が表れる。
- タイプ7:タイプ5の通常段階の特徴の“腰の重さ”が表れる。
- タイプ8:タイプ2の通常段階の特徴の“寂しがり”が表れる。
- タイプ9:タイプ3の通常段階の特徴の“ナルシズム”が表れる。
(参考:Russ Hudson’s Workshop)
セキュリティポイント”って、“親しい人にだけ見せる態度”というのが、愛しくもあり、面倒臭くもあるところですね…。奥深いところだなーと思います。
「なぜ、親しい人にしか試せないのか?」という点にまで切り込んで考えると、各性格タイプの恐れと関係する事情があるわけです。
…ただ、ここでは“健全度”の説明から話が逸れてしまうので、詳細はまた別の機会に(気が向いたら)紹介します!
エニアグラムにおける“ミッシングピース”とは?
“ミッシングピース”とは、簡単に言うと、「“成長の方向”を一回りして、最後に行きつく成長要素」です。
(“ミッシングピース”は、直訳通り“失われた欠片(かけら)”で、成長のために最後に必要となる一欠片なわけです。)
逆に、統合する(成長して得る)にはもっとも距離が遠いので、普段は諦めている(自分にはマネできない特性だと思っている)性格要素だとも言われています。
各性格タイプ別の“ミッシングピース”の反応は次の通りです。
- タイプ1:タイプ4の健全段階のように“自分の心の声を信頼する”ことを学ぶ。
- タイプ2:タイプ8の健全段階のように“現実を美化せず直観で対処する”ことを学ぶ。
- タイプ3:タイプ9の健全段階のように“何かしなくても世界は在る”ことを学ぶ。
- タイプ4:タイプ2の健全段階のように“自分も他者も愛して寛容になる”ことを学ぶ。
- タイプ5:タイプ7の健全段階のように“人生を楽しみ世界を肯定する”ことを学ぶ。
- タイプ6:タイプ3の健全段階のように“自分の輝きに焦点を当てる”ことを学ぶ。
- タイプ7:タイプ1の健全段階のように“あるがままを受容し高尚に生きる”ことを学ぶ。
- タイプ8:タイプ5の健全段階のように“戦いのない静けさに身を置く”ことを学ぶ。
- タイプ9:タイプ6の健全段階のように“揺らぎなく自分を勇気付けられる”ことを学ぶ。
(参考:Russ Hudson’s Workshop)
ミッシングピースは、健全度が成長レベル1まで上がって、さらに“成長の方向”に向かい、さらにさらに“成長の方向”の“成長の方向”に向かって…、最終的に必要になる辿り着く要素です。
だから、ゲームでクリアした後に出て来る“裏ボス”(あるいは“隠しコンプリートアイテム”みたいなやり込み要素)的な感じですよね…。
「こちとらクッパどころか、クリボーにすら、たまにやられますけど?」っていう状態ですけどね。笑
(※野暮な解説:クッパ=マリオにおける表のボス=ハイレベルな成長課題の例え、クリボー=初期ステージの敵=些末なストレスの例え。)
まぁ、“ミッシングピース”目指せるように、共に精進していきましょう!
エニアグラム“健全度”レベルの上がり方・下がり方は?(上下レベルとの関係性)
ここまで、エニアグラム“健全度”について、“成長レベル”や“成長・ストレスの方向”など含めた全体的関係性を整理してお伝えしてきました。
ここからは、ダイナミクス(つまり、“どう動くのか”)についても紹介していきたいと思います!
まず、1つのレベルの階層の中での、性格構造(循環)を見てみましょう。
エニアグラムの性格構造は、9つある内の1つの“恐れ”があり、それを解消するために“欲求”が生まれ、“欲求”を満たすための“行動(態度・行為)”へと繋がっています。
さらに、特定の行動パターンによって“欲求”を満たすようになると、特定の行動パターンによって得た“自己像”を手放すのが怖くなり、それが“恐れ”を生むようになってしまいます。
“自己像”というのは、“自分で自分自身を、どういう人間だと認識しているか”です。
「“自己像”を手放すのが怖くなる」というのは、「欲求を満たせるようになった自分(自己認識)ができたら、それと少しでも矛盾する自分を認めること(見つけられること)が怖くなる」ということです。
例えば…、(レベル2で言えば、)
- タイプ1は、善良でありたくて、良心的で合理的であるようになりますが、その自己像を守ろうとすると、「少しでも衝動的になると道を誤るかもしれない」という恐れを生みます。
- タイプ2は、無条件に愛されたくて、共感的で人を愛するようになりますが、その自己像を守ろうとすると、「少しでも否定的感情を持つと、人の関係を損なうかもしれない」という恐れを生みます。
- タイプ3は、価値ある存在になりたくて、環境に適応し賞賛すべき人間として振る舞うようになりますが、その自己像を守ろうとすると、「少しでも期待に添えないと、拒絶されるかもしれない」という恐れを生みます。
- タイプ4は、自分の内面に存在意義を感じたくて、内省的になり人と違う自分を見出すようになりますが、その自己像を守ろうとすると、「少しでも人と同じになると、“特別な自己感覚”との繋がりが切れるかもしれない」という恐れを生みます。
- タイプ5は、有能でありたくて、物事を注意深く観察し鋭い洞察力を発揮するようになりますが、その自己像を守ろうとすると、「少しでも頭の切れが悪いと、自分の洞察力は生きる上で不十分かもしれない」という恐れを生みます。
- タイプ6は、安全を見つけたくて、人を引きつけ信頼に値する人間であるようになりますが、その自己像を守ろうとすると、「少しでも人や集団への配慮が欠けると、安全(所属感)を失うかもしれない」という恐れを生みます。
- タイプ7は、満ち足りていたくて、将来に前向きな期待を持って物事に熱狂的に取り組むようになりますが、その自己像を守ろうとすると、「少し積極性を失くすと、自由や幸せが失われるかもしれない」という恐れを生みます。
- タイプ8は、自分自身を守りたくて、自立してパワフルであるようになりますが、その自己像を守ろうとすると、「少しでも非力さを見せると、弱い存在になって傷付きやすくなるかもしれない」という恐れを生みます。
- タイプ9は、内面の安定を保ちたくて、自己を意識せず穏和であるようになりますが、その自己像を守ろうとすると、「少しでも葛藤を感じると、心の平和を失うかもしれない」という恐れを生みます。
この構造を、上下のレベルとの関係性も含めて示すと、次の図のようになります。
“恐れ”が下位レベルと繋がり、“欲求”が上位レベルと繋がります。
“恐れ”が下のレベルと繋がっている構造ついては、「自我に縛られると、“恐れ”が悪化して、レベルが下がる」ということです。
(もう少し丁寧に説明すると…、「“恐れ”が強くなることで確実に“自己像”を守りたいと感じるようになり、もっとひどい状態を想定して(つまり、より自己否定的になって、)対策しようとする。だから、レベルが下がる。」ということです。)
“欲求”が上のレベルと繋がっている構造については、「自我を手放すと、“欲求”が緩和して、レベルが上がる」ということです。
(もう少し丁寧に説明すると…、「“欲求”に支配された行動パターンを手放すことで、(あるいは、手放せるほどの自信を持つことで、)“自己像”への固執を捨て、自分の守りを弱めても大丈夫だと思える。だから、レベルが上がる。」ということです。)
エニアグラム“健全度”が下がる時の原理と流れは?
エニアグラム“健全度”のレベルが下がる時の、順序や流れについて、“ストレスの方向”との関係を交えながら、詳しく説明します。
「え、“レベルが下がる時の流れ”とか、何でそんな細かい説明しようとしてるの?」
と思うかもしれませんが、これは地味に実践的に役立つポイントです。
なぜならこれを知っておくと、自分のレベルが下がっていくときに、そのことに気づけるようになって、上手く踏ん張ることができるようになるからです。
また、周りに“調子の悪い人”がいた時に、状態を察してあげることができるようにもなると言えます。
だから、何気に大事です!
というわけで、説明していきます。
まずは、概要からいきましょう!
健全度のレベルが下がる時の流れには、大きく次の2つがあります。
- 健全度低下パターンⅠ:大きな問題があり、一気に落ちる。
- 健全度低下パターンⅡ:ストレスを受けて、一度“ストレスの方向”に重心を移してから落ちていく。
健全度低下パターンⅠの“一気に落ちる”のは。病気や大怪我、失業や借金、失恋や大切な人の死など、人生における大きな問題が起きたなどに起きます。
(このパターンの場合は、“落ち方”が事前に分かっていても回避しようがないので、置いておきます…。)
健全度低下パターンⅡの“徐々に落ちる”のは、次の順序で変化していきます。
- 自分の性格タイプの成長レベルXがベースで、たまにストレス方向タイプのレベルXの特徴が出る。
- ストレス方向タイプのレベルXの特徴が頻繁に出るようになってくる。(ここで長く留まると、傍から見れば、ストレス方向タイプがその人のタイプに見えることもある。)
- ストレス方向タイプのレベルX-1の特徴が出る。(レベルが下がりかけていて、かつストレス方向に振れている状態。ここに留まることもある。)
- 自分の性格タイプのレベルX-1の特徴が出る。(レベル低下が確定。)
この話でお伝えしたかったポイントは、「1つレベルが下の“ストレス方向の特徴”が出ている時(3の段階)でも、まだレベル低下は防げる」ということです。(ここが大事!)
なので、自分のストレス方向の特徴が良く表れるようになり、しかもそれが悪化してきたと感じた時は、こう思うようにして下さい。
「自分の今の状態は、レベルが下がるのを防ぐために、必死に抵抗している証だ。」
そうして、諦めたり自己嫌悪になったりせずに、「自分は頑張っているんだ」と肯定してあげられる気付きにしてください。
さらに、周りの人に対してもそういう視点を持ってあげられると、人を上手くサポートできるようになったり、ゆとりを持てることで対人関係の葛藤が減らせるようにもなるかもしれません。
ここでは最後、“健全度レベルの低下”について詳しくお話しましたが、そうなると次に気になるのは、“レベルの上がり方”ですよね?
レベルを上げるには“意図的な取り組み”が必要です。
それは、“自我を手放していくこと”です。
「…いや、“自我を手放す”って何だよ!?肝心なところが意味分からんよ!」
と、今、熱いツッコミを入れているあなた!
その熱量を持って、こちらを参考にどうぞ!
>>エニアグラムの健全度レベルを上げる方法は?(統合・成長するには?)<※近日公開>