タイプ6は、優しくて誠実な人ですね。
色んなことを考慮できる分、慎重過ぎて、進みが遅く感じる場面もありますが。
協調性と積極性があって、皆のことを気遣ってくれるので、この人がいるとチームが一丸となれます。
エニアグラムタイプ6の性格特徴
性格診断エニアグラムのタイプ6について紹介します。
タイプ6の“動機付け”は?
タイプ6のモチベーションの根源(動機)は、
「安全でありたい」です。
タイプ6は、「自分だけが、社会に置いて行かれて、1人取り残される」ことを恐れます。
その背景には、「自分で自分を支えることはできない」という“自己への不信感”があります。
よって、タイプ6は“不安”を感じやすいのです。
(「何で不安なの?」とか「何が不安なの?」とかではなく、とにかく不安なのです。)
そのため、“安心・安全を提供してくれる、強くて大きな支え”を求めます。
(例えばそれは、“強い人の傍にいること”だったり、“大きなコミュニティに所属すること”だったり、“安定した組織に所属すること”だったりします。)
タイプ6が大切している“価値観”は?
そのため、タイプ6は次のようなキーワードに関わる価値観を大切にします。
- 安全、安心、慎重
- 誠実さ、思いやり、協力、仲間意識
- 組織への献身、責任感、ルールを守る、役割、職務遂行
タイプ6の“性格の特徴”は?
そんな価値観を持つエニアグラムタイプ6は次のような性格特徴を持ちます。
穏やかで、優しく、気遣いができ、人当たりが良いタイプです。
つまりは、“誠実な人”と言えます。
自分が社会や組織の一部であることを意識し、
組織の理念や体制に対して忠実で、
協調性や責任感があり、真面目である特徴があります。
「自分が評価されなくても、所属する組織に貢献できれば良い」
と考える“縁の下の力持ち”タイプと言えます。
物事への準備を怠らず、
ルーティンワークをミスなくこなすのは得意です。
また、コツコツ粘り強く積み上げていくこともできます。
それらの“優秀で誠実な構成員”の特徴を持つ一方で、
弱者の立場も理解できることから、
穏やかながらも、弱者を守る“勇気”も持ちあわせています。
よって、組織や集団の中では、
“良き構成員”でもあり、
“良きリーダー”でもあるという、
バランスのとれたポジションを示します。
また、タイプ6は、「安全」を重視するため、
リスクを察知する能力が高いのも特徴です。
(※そのリスクに対する不安を回避する“逃避型”と、むしろ過剰に抵抗することで身を守る“攻撃型”がいます。)
よって、基本は“慎重派で堅実なタイプ”と言えます。
タイプ6の性格をキーワードで表すと?
タイプ6の性格特徴をキーワードで表すと、次のようなものがあります。
- 安全志向、慎重、疑り深い(※ただし、一度信じたものには忠実。)
- 仲間思い、誠実な人柄、信頼できる、節度をわきまえている、忠実、好感度が高い
- 責任感が強い、勤勉、縁の下の力持ち
エニアグラムタイプ6の成長レベルによる3つの性格特徴(健全度)
エニアグラムタイプ6の中でも、成長レベル(健全度)によって性格特徴は変わります。
ここでは、「健全・通常・不健全」の3段階に分けて紹介します。
(※“健全度”とは“精神的な成長レベル”のことです。
詳しくはこちらをどうぞ。
>>エニアグラムの不健全さとは?|健全度の解説!)
タイプ6の健全度の判断は、「不安との向き合い方」がポイントです。
健全だと、不安を解消するための健全な支えを持って安定しています。さらに究極的には、その支えを自分自信の中に見出します。
一方、不健全になると不安に囚われて、自分の外にある“支え”にこだわり、「何かを信じたい」という妄信願望と、「何も信じられない」という疑心暗鬼に陥ります。
タイプ6の健全時の性格特徴
健全なタイプ6は、“共同体(組織)”に所属し、自分の役割責任を果たすことで貢献します。
組織内では、チームワークや人への配慮も発揮します。
問題(リスク)を事前に察知する能力も高く、大きな失敗はしません。
それらによって、「私はリスクを回避でき、仲間からは頼りにされる」という理想の自己イメージを体現します。
究極的には、「自分には自分以外の支えが必要だ」という認識を手放します。
(それはタイプ6にとって大きな意味があります。)
そもそもタイプ6は、リスクを想定する能力が高い分、不安を感じやすいタイプです。
そのため、“自分を支えてくれるもの”に価値を置くのです。
しかし、“不安”とは自分の内側から湧き出るものなので、不安の解消を自分以外に求める限り、それを根本的に解消することはできないと言えます。
そんなタイプ6が、「支えが必要だ」という認識を手放すということは、勇気を持って不安を向き合う覚悟を持っている状態と言えます。
そのとき、タイプ6は自分を信じることで、本当の意味で不安を解消できるのだ、と言えるかもしれません。
タイプ6の通常時の性格特徴
通常のタイプ6は、安心を得るため、自分の所属する組織に貢献します。
(組織を支える一員であることで、組織から支えてもらうことを求めます。)
そのため、組織内のルールをよく守り、自分の責務を真面目に果たします。
自分の責務をきちんとこなしたいからこそ、(人への配慮は示しながらも、)過剰な安請け合いや、大口を叩くことはしません。
堅実に、着実に、役割を果たします。
一方で、「安心を得たい!(不安を解消したい!)」という考えが強い分、物事の悲観的な面が気になったり、人への猜疑心が強かったり、物事の決断に時間がかかるところもあります。
タイプ6の不健全時の性格特徴
不健全なタイプ6は、「自分の行動によって安全を損なってしまった」と考えます。
(それは安全を求めているタイプ6にとって、すごく焦って後悔を感じることです。)
実際は、タイプ6は慎重なので、安全を損なうような失敗をすることは珍しいです。
しかしその上で、実際起こり得るパターンとしては、「問題に反応し過ぎたことでピンチに陥る」ことがあります。
(例えば、「自分を信用できなくなって、パニックになって状況が悪化する」とか、「残っている安全を守るのに必死になって、被害妄想に陥る」、など。)
その結果、ひどい自己嫌悪に陥ります。
最悪の場合、「自分を罰することで救われたい」と考え、自殺を図る可能性もあります。
エニアグラムタイプ6の成長時とストレス時の性格特徴(統合と分裂)
エニアグラムタイプ6の”成長している時(統合)”と“ストレスを感じている時(分裂)”の性格特徴についても確認しておきましょう。
タイプ6の成長時は、タイプ9の良い特徴「寛大さ」が表れます。
タイプ6のストレス時は、タイプ3の悪い特徴「見栄」が表れます。
タイプ6の成長時の性格特徴(統合の方向)
エニアグラムタイプ6の成長時は、タイプ9の性格の良い部分「人や物事への寛大さ」が表れます。
タイプ6は、“安全”を重視するので、リスクや問題に対しては過剰に反応してしまうところがあります。
その結果、不安が頭を支配して行動できなくなったり、パニックになって空回りしてしまうこともあるわけです。
そこで、タイプ9特徴の“おおらかさ”を身に付けることが、大きな意味を持ちます。
タイプ9は、「物事はなるようなる(というか、なるようにしかならない)」という達観した考えを持っています。
そのため、多少の事では動じません。
タイプ6が、タイプ9の「寛大さ」を学べば、安定感や広い視野を持ちながら、知性を発揮できるようになる、と言えます。
それは、タイプ6にとって、自信と心の平穏を獲得することに繋がるでしょう。
成長の方向について、詳しくはこちらもどうぞ!
>>エニアグラムの成長(統合)の方向とは?
タイプ6のストレス時の性格特徴(分裂の方向)
エニアグラムタイプ6のストレス時は、タイプ3の性格の悪い部分「見栄」が表れます。
普段のタイプ6は、裏方として仲間のサポートに回ることができます。
しかし、過剰なストレスに晒されると、「自分を大きく見せる」ことで人からの信用を得ようとすることがあります。
例えば、過度に自分を売り込んだり、競争心をむき出しにしたり、傲慢な態度を取ること、などがあります。
特に顕著なパターンとしては、「自分以外の威光を借りて、自分をアピールすること」です。
具体的には例えば、次のようなことがあります。
- 「『有名人と知り合いだ』と言って、実際は多人数のパーティで1回会っただけ。
- 「『有名な組織に所属していた』と言って、実際はその組織のイベントに参加したことがあるだけ。
- 「『親族に金持ちの社長がいる』と言って、実際はかなり遠い親戚で交流はない。
ストレスの方向について、詳しくはこちらもどうぞ!
>>エニアグラムのストレス(分裂)の方向とは?
タイプ6のストレスの原因を探る参考としては、こちらもどうぞ。
>>エニアグラムタイプ6が「仕事が辛い…」時の原因と対策
エニアグラムタイプ6の2種類の性格タイプ(ウイング5とウイング7の違い)
エニアグラムには、各性格タイプが、隣り合うどちらかのタイプの影響を大きく受けるという考えがあります。
(これを「ウイング」と言います。)
エニアグラムタイプ6の場合は、次の2つのウイングのタイプがあります。
- タイプ5に近いタイプ6(タイプ6ウイング5:6w5)
- タイプ7に近いタイプ6(タイプ6ウイング7:6w7)
6w5と6w7を見分けるポイントは、「安全を確保するための戦略」の違いです。
- 6w5は「社会で役立つ知識を極める」
- 6w7は「安全に関わる多くのことを取り入れる」
というイメージです。
エニアグラムタイプ6ウイング5(6w5)の性格特徴:守る人(ディフェンダー)
タイプ6ウイング5(6w5)は、実際的な問題解決に役立つ専門知識を持って、社会に貢献しようとするタイプです。
(“実際的な問題解決”とは、実際に誰かの役に立って、組織(や個人)の利益に繋がるようなことです。つまり、堅実に「仕事になること」です。)
タイプ6特徴の「大きなものの中で役立てる人でいたい」という考えに、タイプ5特徴の「知識のある人でいたい」という考えが加わることで、組織に属しながら専門性を持って活躍します。
(その領域の専門家の代表的立場になることもあります。)
その“専門性”に関しては、タイプ6特徴の「慎重・堅実さ」がベースにあるので、“すでに定まっている範囲の知識体系”に惹かれます。
(例えば、科学や法律、その他資格試験のある領域など。)
また、タイプ6特徴として“協調性の高さ”はありますが、タイプ5特徴の“観察者”でいようとする傾向もあるので、「個人」として独立しているところもあります。
(6w7と比べると、個人主義的な面があり、人にアドバイスを求めることも少ないと言えます。)
一方で、普段は温厚なタイプですが、考え方が防衛的になる傾向があるので、自らの安全を脅かすものには攻撃的になることがあります。
また、タイプ6特徴の「安全志向」に、タイプ5特徴の「秘密主義」が影響して、人への不信感を感じても表に出しにくい分、猜疑心が強い傾向もあります。
(つまり、「信用できるか分からない人や事」には攻撃的。)
そのため、タイプ6特徴の「“支え”を求めて、権威や大きな組織に高い関心を示す」傾向が、極端な反応として現れるところがあります。
(つまり、妄信するか、反抗するか。)
T6W5は、「守る人(ディフェンダー)」と言われます。
それは、「堅実に知識を蓄えて活かす面」や、「過剰に防衛的になってしまう面」など、良くも悪くも「守りの堅さ」を示していると言えます。
T6W7と比べると、興味の対象は狭いところがありますが、1つのことに対する集中力は高いと言えます。
>>エニアグラムタイプ5ウイング6の特徴
エニアグラムタイプ6ウイング7(6w7)の性格特徴:良き友(バディ)
タイプ6ウイング7(6w7)は、責任感と協調性があり、明るくて仲間想いのタイプです。
タイプ6特徴の「誠実さ」に、タイプ7特徴の「陽気さ」が加わり、明るくユーモアがあって、人付き合いを楽しみながら、仲間を大切にする特徴を持ちます。
基本「人と一緒にいたい」と考えるタイプです。
落ち込んだ時も、仲間との絆を感じられることをして対処する傾向があります。
(冗談を言い合ったり、一緒に遊んだりなど。)
タイプ7の影響で重苦しい雰囲気は好みませんが、タイプ6がベースなので、興味・関心は“安全に関わるもの”に向きます。
(例えば、お金や、職場の人間関係のことなど。)
その上、自分だけでなく仲間の安全も守ろうとするのも特徴です。
ただ、仲間付き合いは良いですが、自己主張ははっきりするタイプでもあります。
(タイプ6として高い協調性を発揮しながらも、タイプ7の影響で自分の欲には素直なのだと言えます。)
「仲間想いで、調子の良いときも悪いときも仲間と一緒にいようとする」姿勢が、6w7が「良き友(バディ)」と呼ばれる理由でしょう。
一方、チームワークを大切にできる反面、一人で仕事を進めるのは苦手なところがあります。
(独りで仕事すると、不安が付きまとう。)
また、仲間から信用されて受け入れられたい欲が強い割に、自己開示はためらうところがあります。
(保守的で、メンタルに多少不安定なところがある。)
不安を解消するために、仲間に依存したり、悪い癖を持つことがあります。
(例えば、仲間とずっと一緒につるんでいたり、暴飲暴食したり、酒やタバコに走ってしまったり、など。)
それでも解消できないほどの強い不安を抱えてしまったときは、鬱になってしまうこともあります。
6w5と比べると、1つ1つの事への集中力は劣るかもしれませんが、好奇心が強く興味の対象範囲は広いと言えます。
>>エニアグラムタイプ7ウイング6の特徴
エニアグラムタイプ6の強みと適職性
タイプ6は、“安心できる環境(磐石で、かつ、ルールや指揮系統が明確な組織)で働ける職”で活躍できます。
その中で、権力のある人から信頼を寄せられたり、仲間との信頼関係を感じられたり、組織内での自分の役割が明確にあると、活き活きと活動できます。
よって、特徴的“強み”としては、“責任感・協調性・慎重さ”などが挙げられます。
強みと適職性①:
性格特徴 | 「安全でありたい」がモチベーションで、
“盤石な組織(盤石だと思える組織)”に所属することで、 責任感や誠実さを発揮し、“縁の下の力持ち”として活躍できる。 |
強み | 責任感、誠実さ、協調性 |
適職性 | “規律のある盤石な組織に所属できる職”が向く。 |
適職例 | 公務員、大手企業会社員など。 |
強みと適職性②:
性格特徴 | 慎重なため、ミスのないようにする事前準備力や、リスクを想定する能力が高い。 |
強み | 慎重さ、正確さ、 課題発見力、計画力 |
適職性 | “正確さが求められる職”や、“リスクを予測する職”に向く。 |
適職例 | 企業における経理や法務の職、など。 |
“適職”を得るために、参考にしてみて下さい!
※本気で就活する人のために、「タイプ6が適職を得るために必要な情報(強みや弱み、自己PR時の言い回し、自己PR例文、適職性・向いてない職、モチベやストレスなど)」を、より詳しくコチラにまとめました。