エニアグラム性格診断タイプ3の特徴
Chiyo1

タイプ3は、「空気も読めるし、仕事もできる人」ですね。
たまに、ふと見せる“素”のときは、心理的な距離を感じるときもありますが…。
目標を持って密かに頑張る野心家な面は、一緒にいて「自分も頑張ろう」と思えるところがあります!

エニアグラムタイプ3の性格特徴

エニアグラムタイプ3性格

性格診断エニアグラムのタイプ3について紹介します。

タイプ3の“動機付け”は?

タイプ3のモチベーションの根源(動機)は、
価値のある存在でありたい」です。

>>エニアグラムにおける“動機”とは??

タイプ3は、心の奥底で「自分に価値はない」と思い、それが表出化することを恐れています。
よって、“成功”することにこだわり、それによって得られる“人からの評価”によって、「自分には価値がある」と信じようとするのです。

そのため、人からの評価される目覚ましい成果を出したり、人から一目置かれる魅力を手に入れることで、“価値のある存在”になろうとします。

タイプ3が大切している“価値観”は?

そのため、タイプ3は次のようなキーワードに関わる価値観を大切にします。

  • 成功、ステータス、評価、賞賛、栄光
  • 競争、優勝、優越感、イニシアティブ
  • 効率性、臨機応変

タイプ3の“性格の特徴”は?

その結果、タイプ3は次のような性格特徴を持ちます。

タイプ3は、“成功”を追い求めます

ここで言う“成功”とは、評価、地位、名声、稼ぎ、美貌、オシャレさ、など、
人が「スゴイ!尊敬する!シビれる!憧れる!」と思うことを指します。

“憧れるもの(尊敬する人や、地位のある状態)”をイメージし、
それを、未来の自分のセルフイメージとして自己投影し(成りきって)、
その実現のために邁進できるのです。

そのためなら、次のような特徴を発揮しながら、負荷のかかるチャレンジや、新しいことにも、前向きに取り組めます。

  • 明確な目標を設定して取り組むことを好む
  • 目標達成のために合理的に物事を考える
  • 上昇志向的で活力に溢れる

そのため、“自信家で競争心が強い人”が多い傾向もあります。

その上、人に“好ましい印象”を与えるのも得意なので、
颯爽としている(爽やかで勇ましい様子)”
という言葉がぴったりくるタイプと言えます!

また、人から評価されることにヤル気を感じることから、
他者視点で(客観的に)、自分(や自分の言っていること)を評価する能力に優れます。

そのおかげで、「説得力のある説明ができる」ことや、「人を引き込む対話力が高い」ことも特徴です。
(自分だけでなく、物をPRするのも上手い。)

その客観性と対話力を活かして、
他者の特性を見抜き、人をやる気にするのも上手く、
リーダー気質”を持っているとも言えます。

“成功していること”にこだわるので、
努力している姿は隠したがる傾向があり、
隠れた頑張り屋”でもあります。

タイプ3の性格をキーワードで表すと?

タイプ3の性格特徴をキーワードで表すと、次のようなものがあります。

  • 野心的、成果主義、向上心がある、ハイパフォーマー
  • 競争心が強い、挑戦意欲が高い、自己中心的、冷酷
  • 効率的、手際が良い、目標が明確、抜群の行動力

エニアグラムタイプ3の成長レベルによる3つの性格特徴(健全度)

健全度_エニアグラムタイプ3エニアグラムタイプ3の中でも、成長レベル健全度)によって性格特徴は変わります。
ここでは、「健全・通常・不健全」の3段階に分けて紹介します。

Chiyo1

タイプ3の健全度の判断は、「自己価値」に対する認識がポイントです。
健全だと、人からの評価に依存せずに、それでいて自信に満ちながら、成長していけるようになります。
一方、不健全になると、人からの評価を得るために自分を偽るようになります。(成果の捏造とか、経歴詐称など。)

 

タイプ3の健全時の性格特徴

健全_エニアグラム

健全なタイプ3は、有能で、自信に満ちています。
人が価値を置くものに自分を合わせて、粘り強く成長していくことができます。
(短気的な成果や、目先の評価に左右されない。)

社会にうまく適応するので、人からの評判も良く、模範として見られることも多いと言えるでしょう。

それらによって、「自分は飛び抜けて優れていて、社会にも適応している」という理想の自己イメージを体現します。

さらに究極的には、「自分の価値は人からの肯定的な評価によって決まる」という思い込みを手放します。
(これは、タイプ3にとっては大変なことです。)

そもそもタイプ3は、「自分に価値はない」という恐れを持っています。
そして、それを否定するために「成功し、魅力的な人になり、人からの評価を得よう」と思っています。

ただしこの時、心の根底に“自己への無価値感”があるので、どれだけの成功を収めても、心の底から満たされることは難しいと言えます。
なぜなら、「自分の持ち物(お金や実績や能力や容姿など)」を磨くことは、「自分が自分として存在していること」自体を肯定することには繋がらないからです。

(ただ、タイプ3の場合、「自己否定することで自己研鑽に励む(無価値感をバネに成功しようとする)」ところがあるので、成功するほど自己否定にしがみついて手放せなくなる傾向もあると言えます。だから、「意図的に心を満たさないようにしている」こともあるということです。)

そんな、タイプ3が、“ありのままの自分”に対する価値を肯定できるとき、人からの評価に依存せずに(人からの評価がなくても自分を認めている状態で)、目標達成に向かって成長していけるようになるでしょう。

それは、“真の成功者”の姿と言えるかもしれません。 

タイプ3の通常時の性格特徴

通常_エニアグラム

通常のタイプ3は、高い評価を得るために、さらなる目標達成に向けて自分を駆り立てています。
その結果、成果主義的で、総じてハイパフォーマーと言えます。

魅力的なイメージ(ふるまいや仕草、肩書や権威)をまとうための努力をし、そのイメージを活用する能力が高いのも特徴です。

ただ一方で、「人より優れて、賞賛されたい!」という気持ちがあるので、競争心が強かったり、傲慢さがあったり、(それらによって人と親密になれなかったり)もします。

タイプ3が「健全」から「通常」に下がるときの特徴としては…、
社会的ステータスや人からの評価を「もっと得たい!まだ全然足りない!」と渇望して、自分を駆り立てられる感覚を持つこと、が挙げられます。 

タイプ3の不健全時の性格特徴

不健全_エニアグラム

不健全なタイプ3は、自分の成功を疑い始めます
自分の言っていることに対して、自分でも詐欺的に思えてきて、空虚さ感じだします。

そうなると、自分の成果を盛ったり、嘘をついてでも、“自分のスゴさ”を演出することで、「自分は成功している」というセルフイメージを守ろうとすることがあります。

ただしこの時、本人も内面では虚しさを感じています。
自分が成功していないことを人に知られるのが恥ずかしいので、何とかして隠したいのです。
そして、そのためなら手段を選ばなくなることもあります。

最悪、人への敵意が自制できなくなり、自分を拒否したと感じる者に復讐する可能性もあります。 

タイプ3が「通常」から「不健全」に下がるときの特徴としては…、
「自分は失敗していて、自分の言うことは嘘だ」と思うようになることが挙げられます。
その際には、人をバカにしたり、見下したりするようになるのも特徴です。 

エニアグラムタイプ3の成長時とストレス時の性格特徴(統合と分裂)

統合と分裂_エニアグラムタイプ3エニアグラムタイプ3の”成長している時(統合)”と“ストレスを感じている時(分裂)”の性格特徴についても確認しておきましょう。

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タイプ3の成長時は、タイプ6の良い特徴「他者貢献」が表れます。
タイプ3のストレス時は、タイプ9の悪い特徴「無気力感」が表れます。

タイプ3の成長時の性格特徴(統合の方向)

エニアグラムタイプ3の成長時は、タイプ6の性格の良い部分「他者や組織に貢献すること」が表れます。

普段のタイプ3は、「自分が脚光を浴びることこそ、頑張る意味!」と思っています。
そんなタイプ3にとって、自分にへの注目が集まらない“縁の下の力持ち”のような裏方の仕事をこなすのは、ツラい役回りだと言えます。

しかし、人が誰かを「評価したい」と思う際には、“尊敬”だけでなく、“親近感”も必要です。
例えば、“成果を出している人”と“成果を出していて、世話になったことのある人”がいたら、多くの人は後者を「評価したい」と思うはずです。

だから、基本的にはスタンドプレーの目立つタイプ3が、仲間のために献身する姿勢も手に入れられたなら、仲間たちは本当の意味で惜しみない賞賛をするようになる、と言えます。

その姿は、“真の成功者”と言えるかもしれません。 

タイプ3のストレス時の性格特徴(分裂の方向)

エニアグラムタイプ3のストレス時は、タイプ9の性格の悪い部分「無気力感」が表れます。

普段のタイプ3は、自分の成功を信じて、目標を掲げて、邁進しています。

ここで、タイプ9の悪い特徴として、「現実から距離を置く(自分を現実から切り離す)」ことがあります。
自分の内面の平和を守るため、無気力に、日和見(ひよりみ)的に過ごすのです。

タイプ3が過剰なストレスを感じると、このタイプ9の悪い特徴が出ます。
燃え尽きたように反応が鈍くなり、無気力的で堕落的になるのです。

(タイプ3を無気力に追いやるほどのストレスの原因としては、“自分の栄光の未来に陰りが見えるとき”が多いようです。「失敗や挫折によって、自分の成功を信じられなくなったとき」に大きなストレスを感じると言えます。) 

 

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余計なお世話ながら…、
タイプ3が、「なぜかヤル気が出ないし、誰とも関わりたくない…。」と思うときは、「ストレスが溜まっているかもしれない」と思ってみて下さい。
そして、そんなときは、「成功すれば全て上手くいく!」という妄信的ポジティブ思考は一旦脇に置いて、ストレスの原因と向き合うことを考えてみて下さい。
(タイプ3は問題の解決策に目が行きやすい分、問題自体との向き合いが足りない傾向があります。その結果、問題の真因把握や、その問題から波及する副次的問題などを見落とすことがあります。それが、ストレスの原因(成功を阻む要因)になっているかもしれません。)

あるいは、シンプルにゆっくり休むのもおすすめです。
(タイプ3はワーカホリック傾向があるため、身体的疲労を無視して、無理している可能性もあります。) 

タイプ3のストレスの原因を探る参考としては、こちらもどうぞ。
>>エニアグラムタイプ3が「仕事が辛い…」時の原因と対策

エニアグラムタイプ3の2種類の性格タイプ(ウイング2とウイング4の違い)

ウイング_エニアグラムタイプ3

エニアグラムには、「各性格タイプが、隣り合うどちらかのタイプの影響を受ける」という考えがあります。
(これを「ウイング」と言います。)

エニアグラムタイプ3の場合は、次の2つのウイングのタイプがあります。

  • タイプ2に近いタイプ3(タイプ3ウイング2:T3W2)
  • タイプ4に近いタイプ3(タイプ3ウイング4:T3W4)

 

Chiyo1

T3W2T3W4を見分けるポイントは、「成功を手にするための戦略」の違いです。

  • W3T2は「社交性を持って人を助けることで、人から好かれるイメージを作る」
  • W3T4は「特定領域の仕事に打ち込むことで、人から認められる実績を作る」

というイメージです。

エニアグラムタイプ3ウイング2(T3W2)の性格特徴:魅了する人

エニアグラムタイプ3ウイング2

タイプ3ウイング2(T3W2)は、自信からくる冷静さがありながら、親しみの持てるフレンドリーさのあるタイプです。
(元気なので、一見するとタイプ7にも見えることもあります。)

タイプ3特徴の「相手を魅了する振る舞いができる」点に、タイプ2特徴の「共感力や愛嬌」が加わることで、自然と「人から好意を持たれるイメージをまとうのが得意」という特徴があります。

目的や場面に合わせて、必要な自己イメージを使い分けることもできます。
(逆に、人に好まれないイメージも理解できて、それは積極的に排除することもできます。)

T3W2自身も、「人に好かれ、評価されることを重視している」というのもポイントです。
(人を魅了する“能力”があるだけでなく、“欲求”もあるということです。)
タイプ3の「人から認められたい」欲に、タイプ2の「人から好かれたい」欲が加わるためです。

社交性が高いだけでなく、“相手が求めていることを見つける能力”も高いので、積極的に人を助けることで親密になろうとします。

W3T4と比べると、競争意識は低いですが、(良くも悪くも)感情に左右されやすいところがあると言えます。 

※隣り合うタイプのT2W3についてはこちら。
>>エニアグラムタイプ2ウイング3の特徴

エニアグラムタイプ3ウイング4(T3W4)の性格特徴:プロフェッショナル

エニアグラムタイプ3ウイング4

タイプ3ウイング4(T3W4)は、プロ意識が高く、有能で落ち着きのある仕事志向なタイプです。

タイプ3特徴の「自分への高い期待(野心)」に対して、タイプ4特徴の「繊細さ(特に、感傷的な側面)」が加わることで、期待値と現状認識の差が常に大きいので、強力なプレッシャー(劣等感)を生みやすいと言えます。
そのプレッシャーが、仕事へのエネルギーになることで、“プロフェッショナル”と呼ばれるほどの仕事志向に繋がります。

「仕事での成果=自分の価値」と考える傾向があり、1つの仕事(プロジェクト単位など)に自分の存在意義をかけて望む傾向があります。
T3W4は、仕事での実績によって「自分は成功している!」という自負心を感じるのです。
(対して、T3W2は「人を魅了する自己イメージを重視」します。)

一方で、“仕事に自己価値を委ねる姿勢”から、社交性の低さや、傲慢さが表れるときもあります。

また、特定領域のプロフェッショナルとして飛びぬけた成果を出すことで、人から評価されようとするので、そのためなら相当な個人的犠牲でも構わず払おうとします。
つまりは、“ワーカホリック”になりやすいと言えます。
(自分の時間や健康、家族などを犠牲にすることがある。)

野心と自信のなさが同居しているような状態なので、傍から見ると、ある時は自分を過大評価し、ある時は過小評価するような、矛盾のある性格に見えることがあります。 

(仕事へのストイックな姿勢から、タイプ1と見間違えることもあります。しかし、T3W4のストイックさの動機は、タイプ1のような「理想の追求」ではなく、「恥からの逃避」です。つまり、「ショボい成果を人に見られたくない。(そしたら自分の価値がなくなる。)」と思うのです。)

※隣り合うタイプのT4W3についてはこちら。
>>エニアグラムタイプ4ウイング3の特徴

エニアグラムタイプ3の強みと適職性

エニアグラムタイプ3強み適職タイプ3は、“自分が成功しているイメージが湧くこと職”に対して、高いパフォーマンスを発揮します。

そのため特に、「明確な目標がある」と、活き活きと活動できます。

よって、特徴的“強み”としては、“主体性・行動力・効率性・成長意欲”などが挙げられます。

 

強みと適職性①

性格特徴 「価値のある存在でありたい」がモチベーションのため、個人の評価、実績、地位、名誉に結びつくことに対して邁進できる。
強み 主体性、行動力、効率的、目標志向、成長意欲
適職性 “自分の価値を高めていけることが実感できる職”が向く
適職例 医師・弁護士などの地位のある専門職など。

 

強みと適職性②

性格特徴 評価に対して敏感なため、他者視点で物事を考え、より良く見えるように設計する能力が高い。
強み 客観性、説得力、提案力、プレゼン力
適職性 “人から好ましく見える設計が求められる職”に向く。
適職例 広告、演出家、タレントなど。

 

適職”を得るために、参考にしてみて下さい!

 

※本気で就活する人のために、「タイプ3が適職を得るために必要な情報(強みや弱み、自己PR時の言い回し、自己PR例文、適職性・向いてない職、モチベやストレスなど)」を、より詳しくコチラにまとめました。

>>エニアグラムタイプ3の適職診断