エニアグラム性格診断タイプ9の特徴
Chiyo1

タイプ9は、穏やかでマイペースで自然体の人ですね。
のんびりしていて、主張を通してこないので、たまにどうしたいのか分からないこともありますが。
このタイプは平和を重んじて、周りにも気を配ってくれる聞き上手なので、リラックスできます。

エニアグラムタイプ9の性格特徴

エニアグラムタイプ9性格

性格診断エニアグラムのタイプ9について紹介します。

タイプ9の“動機付け”は?

タイプ9のモチベーションの根源(動機)は、
平和でありたい」です。

>>エニアグラムにおける“動機”とは??

タイプ9は、「自分が誰とも繋がっていない状態」を恐れます。
(「世界の中で独りぼっちである」と感じる状況を避けたいのです。)

そのため、「人との繋がりや一体感」を求めます。

それが、「平和主義」という性格特徴として表れるのです。

タイプ9が大切している“価値観”は?

そのため、タイプ9は次のようなキーワードに関わる価値観を大切にします。

  • 平和(争いがないこと)、調和(皆仲が良いこと)、平穏
  • マイペース、リラックス、気楽
  • なるようになる、習慣(変わらないこと)

タイプ9の“性格の特徴”は?

上のような価値観を持つので、タイプ9は次のような性格特徴を持ちます。

平和主義で、“平穏無事であること”を望むので、
マイペースでリラックスしていることを大切にします。

さらに、「人との平和な繋がりの中で、その一員でいられること」に満足感を感じます。

自然体で、朗らかで、のんびりした雰囲気があります。

つまり、“おおらかでマイペース”な人と言えます。

(「やるときはやるけど、基本はのんびりしている。(というか、のんびりしていたい!)」というスタイルの人が多い。)

何事も「何とかなる」と思っている節があり、
物事に対してどっしりと落ち着いて構えることができます。

(「自分が何とかする」のではなく、
「誰かが何とかしてくれる」のでもなく、
「何とかなる。(というか、なるようにしかならない。)」
という、達観した視点がポイントと言えます。)

それは、人に対する“寛容さ”や“包容力”に繋がり、
人をリラックスさせたり、安心感を与えることに繋がります。

また、自分も人も平和であることを願うので、
コミュニティの中に“いざこざ”があったり、“暗い顔をしている人”がいると感じると、
それを不仲を解消(調停)することに心を砕き、気配りをします。

さらに、色んな人の意見に同調できるので、
人の話に耳を傾ける力が高いです。(聞き上手

それら特徴のため、“チームワークを円滑で強固なものにする存在”としても活躍します。

タイプ9の性格をキーワードで表すと?

タイプ9の性格特徴をキーワードで表すと、次のようなものがあります。

  • 平和的、心が広い、包容力がある、協調性が高い、繋がりを大事にする、平和や調和を乱すものは苦手(判断、主張、競争など)
  • 自然体、穏やか、のんびり、おっとり、情緒が安定、癒し、
  • 忍耐力が高い、惰性的

エニアグラムタイプ9の成長レベルによる3つの性格特徴(健全度)

健全度_エニアグラムタイプ9エニアグラムタイプ9の中でも、成長レベル健全度)によって性格特徴は変わります。
ここでは、「健全・通常・不健全」の3段階に分けて紹介します。

(※“健全度”とは“精神的な成長レベル”のことです。
詳しくはこちらをどうぞ。
>>エニアグラムの不健全さとは?|健全度の解説!

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タイプ9の健全度の判断は、「自分を生きている感覚」の認識がポイントです。
健全だと、「自分の意見を主張しても平和は壊れることはない」と分かっていて、自発的で活動的に現実に関わって生きます。
一方、不健全になると、自己主張を避け、自分を抑制して麻痺させることで、波風立てずに、表面的な平和にすがって生きようとします。

タイプ9の健全時の性格特徴

健全_エニアグラム

健全なタイプ9は、周りの人へ“辛抱強く穏やかなアプローチ”を心掛け、平和を維持します
リラックスした姿勢で人を癒したり、前向きな考えで人を励まします。

それらによって、「私はのんびりと安定していて、親切だ。(平和な世界の住人でいられている)」という理想の自己イメージを体現します。

究極的には、「自分が世界に関わることは重要ではない」という認識を手放します。
(それはタイプ9にとって、とても意味のあることです。)

そもそもタイプ9は、「人との繋がりを失うこと」を恐れています。
そのため「平和であること(=平和な世界に生きていられること)」を求めます。
その結果、自分の存在感を抑えることで、平和が壊れないように努めるところがあります。
(特に、「自分の意見を言わない」傾向があります。)

しかし、自分が世界に対して距離を置いていれば、(平和が壊れることはなくても、)人との繋がりを感じることはできません。
だからこそ、タイプ9が自ら「積極的に世界に関わっていこう!」とする姿勢は、本当の意味での“平和を感じる覚悟”を持ったタイプ9だと言えるかもしれません。

そういったタイプ9は、穏やかで癒される雰囲気を持っていながら、しっかりと自分を示し、確かな存在感を持っています。
それは、本当の意味で“平和な世界を生きられている状態”と言えるかもしれません。 

タイプ9の通常時の性格特徴

通常_エニアグラム

通常のタイプ9は、「平和を維持したい」と感じていて、周りの意見に耳を傾け、肯定し、同調します
(聞き上手で、人をリラックスさせます。)

また、他者や物事に寛容で、些細なことでは動じず、どっしりと構えています。

さらに、自分の内面の平穏を守るため、習慣を維持します。
そのため、物事を安定してコツコツと積み上げられます。
(忍耐力があると言えます。)

 一方で、平和が脅かされることを恐れるので、自己主張を抑えるところがあります。
(自分の意見を言って、平和な空気が壊れるのを恐れる。)
「自分が嫌なこと、やりたくないこと」であっても、その意見を言わずに、同意したりすることがあるほどです。

また、“精神的な平和”を守ろうとするので、現実で何か問題が発生しても、それを無視して放置することがあります。 

タイプ9の不健全時の性格特徴

不健全_エニアグラム

不健全なタイプ9は、現実に迫られて切羽詰まることが多くなります。
これまで無視してきた問題が悪化し、「向き合わないといけなくなる状況」を恐れます

実際、「大丈夫!何とかなるだろう。」と放置してきた問題が、大丈夫じゃなかった場合でも、頑固に抵抗することがあります。
(例えば、明らかに問題なのに意地でも取り組まない、など。)

しかし、それが続くと、今度は次第に無気力になっていきます。
自分の内面の平和にすがりついて、現実問題に関わる全てのことから距離を置こうとするのです。

最悪の場合、記憶喪失になったり、精神分裂して意識自体が消える可能性もあります。 

エニアグラムタイプ9の成長時とストレス時の性格特徴(統合と分裂)

統合と分裂_エニアグラムタイプ9エニアグラムタイプ9”成長している時(統合)”と“ストレスを感じている時(分裂)”の性格特徴についても確認しておきましょう。

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タイプ9の成長時は、タイプ3の良い特徴「自己効力感(やればできる感)」が表れます。
タイプ9のストレス時は、タイプ6の悪い特徴「不安の感じやすさ」が表れます。

タイプ9の成長時の性格特徴(統合の方向)

エニアグラムタイプ9の成長時は、タイプ3の性格の良い部分「自分はやればできる!」という感覚(自己効力感)が表れます。

普段のタイプ9は、自分の存在価値に関する意識が希薄なところがあります。
(「平和な世界に生きていられること」が大事なので、「自分が成長して目立って存在感を示すこと」は、望んでいないのです。その結果、ぼーっとしているように見えることがあります。)

ここで、タイプ3は「自分はやればできる!」という認識(自己効力感)や、「自分には成長をさせる価値がある!」という認識(向上心)を持っています。
(何よりも成功することを望むからこその特徴と言えます。つまり、野心的なわけです。)

成長したタイプ9は、このタイプ3の特徴を取り入れ、「自己効力感を持って、目標を掲げ、成長にフォーカスして活動する」ことができます。
そうすると、「まあいいか。(面倒臭いし)。とりあえず今のままでOK!」という惰性的発想を捨て、物事をあいまいにせずに明確な目標を掲げ、のんびりとせずに効率的に動けるようになると言えます。

世界と積極的に関わる動機のできたタイプ9は、できるだけ平和な世界に逃げ込むことなく、主体的に平和を作り出していけると言えます。
それは、本当の意味で、「“脅かされる恐れのない平和”を感じられる状態」と、言えるかもしれません。 

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成長の方向について、詳しくはこちらもどうぞ!
>>エニアグラムの成長(統合)の方向とは?

タイプ9のストレス時の性格特徴(分裂の方向)

エニアグラムタイプ9のストレス時は、タイプ6の性格の悪い部分「不安の感じやすさ」が表れます。

普段のタイプ9は楽観的です。
細かいことは気にせずどっしり構えていて、安定感があります。
また、人に対しても穏やかで肯定的に接します。

ここで、タイプ6の悪い特徴として「不安を感じやすい」という面があります。
そのため、些細なことにも動揺しやすく、問題が起きた際にはパニックになることもある、という特徴があります。
また、人や権威に対して、「猜疑心が強い」ところがあります。
(“信用できるか分からない人”に対して、否定的で排他的。)

タイプ9が過剰なストレスにさらされると、このタイプ6の悪い特徴が出てきます。
不安にかられやすく、神経質になり、心配性になります。

また、人に対しても否定的・批判的になります。
でも、タイプ9として「平和と保ちたい」という感覚があるので、直接文句は言うよりは、「裏で不平不満を言う(愚痴)」、「頑固に意見を曲げずに人の意見に抵抗する(不服従)」などとして、不満を示すことになることが多いでしょう。

 

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余計なお世話ながら…、
タイプ9は辛抱強いので、“ストレスに気付きにくい”&“ストレスをため込みやすい”性格だと言えます。
よって、「不安を感じたり、神経質になってきている自分」に気付いた場合は、ストレスを感じている可能性を疑うようにしてみて下さい。
一時的なストレスであれば、仲の良い人に愚痴を聞いてもらうことで解消できるかもしれませんが、過剰なストレスや慢性的なストレスに晒されると、健全度が下がって、現実世界に関わらなくなっていってしまうので要注意です。
(ぼーっとすることが多くなったり、眠くなったりする。)

ストレスの方向について、詳しくはこちらもどうぞ!
>>エニアグラムのストレス(分裂)の方向とは?

タイプ9のストレスの原因を探る参考としては、こちらもどうぞ。
>>エニアグラムタイプ9が「仕事が辛い…」時の原因と対策

エニアグラムタイプ9の2種類の性格タイプ(ウイング8とウイング1の違い)

ウイング_エニアグラムタイプ9エニアグラムには、各性格タイプが、隣り合うどちらかのタイプの影響を大きく受けるという考えがあります。
(これを「ウイング」と言います。)

 エニアグラムタイプ9の場合は、次の2つのウイングのタイプがあります。

  • タイプ8に近いタイプ9(タイプ9ウイング8:9w8)
  • タイプ1に近いタイプ9(タイプ9ウイング1:9w1)

 

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9w89w1を見分けるポイントは、「平和を実現するための戦略」の違いです。

  • 9w8は「穏やかさと精神的タフさをもって、現実的に人の間を取り持つ」
  • 9w1は「偏見を持たず、様々な人の視点に立った理想を掲げる」

というイメージです。

エニアグラムタイプ9ウイング8(9w8)の性格特徴:調停者

エニアグラムタイプ9ウイング8

タイプ9ウイング8(9w8)は、おおらかさの中に、精神的強さもあって、人を落ち着かせる力があるタイプと言えます。

タイプ9特徴の「穏やかな雰囲気」に、タイプ8特徴の「メンタル的タフさ」が加わり、優しいけど物怖じせず、自然体でありながらどっしり構えるので、人に安心感と安定感を与えます。

人が好きで、人と一緒に過ごす時間を楽しみます。
9w1よりも、人と一緒にいることを好みます。)

その上、人と人とが衝突しているところに入って、仲を取り持つのは得意と言えます。
よって、調整力や交渉力を活かして、人々をサポートする職に向いています。
(例えば、サポート、コンサル、交渉、人材開発など。)

T9W8は、タイプ9の「穏やかさ」によってマイペースさがありますが、タイプ8の影響で「バイタリティ」もあるので、惰性に流されることなく挑戦心を持って生きます。
(例えば、習慣を時々見直す、など。)

地に足が付いていて、現実的問題に関わっていけるタイプと言えます。
(タイプ9は現実逃避的な面がありますが、タイプ8のリアリストな面が影響する。)

一方で、タイプ9として「快適な方向に流されやすい」ところはあって、集中力が続かないこともあります。
(「できれば、ダラダラゴロゴロしていたい」と感じる。)

また、一旦、防御の構えを取ると、かなり頑固です。
自分の意見を曲げず、人の意見を聞かなくなるところがあります。
(タイプ9の「平和を維持したい願望」と、タイプ8の「支配されることへの恐怖」が影響していると考えられます。)

それと、「自分の平和が脅かされる」と感じたときは不機嫌になります。
(ただし、不機嫌になった原因は言わないので、周りは「なぜ不機嫌になったのか」は分からないことが多いようです。)

また、我慢が一定値を超えると、突然感情が爆発することがあります。
(でも、一瞬で穏やかな状態に戻ります。) 

※隣り合うタイプの8w9についてはこちら。
>>エニアグラムタイプ8ウイング9の特徴

エニアグラムタイプ9ウイング1(9w1)の性格特徴:夢見る人

エニアグラムタイプ9ウイング1

タイプ9ウイング1(9w1)は、友好的ながら自分の理想はしっかりと持っているので、優しくて芯のあるタイプと言えます。

タイプ9特徴の“穏やかさ”による「フレンドリーで肯定的な面」に加えて、タイプ1特徴の“正義感”による「人の助けになりたいという感覚」があるので、人に対して平等で優しいところがあります。
(そのため、多くの人から好かれるところがあります。)

また、タイプ9の「偏見なく色んな人の視点に立てる」特徴に、タイプ1の「明確な自分の理想を持つ」特徴が加わることで、視野の広い理想的なビジョンを打ち立てることもできます。

さらに、タイプ9特徴として「“平和で穏やかな内的世界”を大事にしたい」と感じつつ、タイプ1特徴として「“秩序立った状態”も求める」ので、「“外的な秩序”を求める」ことがあります。
(時折、意外なストイックさを発揮して、厳しい環境に自ら飛び込んでいくことなどがあります。)

印象として、「穏やかだけど、厳格なところ(礼儀へのこだわりや完全主義さ)」が垣間見えます。
(でも、こだわりを持つことは少ない。)

想像力が豊かで、(言葉での表現よりも、)感覚的表現をすることに優れます。
(絵画、音楽、ダンス、スポーツなど。) 

一方で、目の前のことに惰性的に取り組んでしまって、本来“理想を果たすためにやるべきこと”を見失うことがあります。

また、おおらかでこだわりが少ない分、長期間一つのことに集中したり、人を説得して巻き込んでいくのは得意ではないところがあります。

「怒り」については、“憤り”として表れるタイプと言えます。(爆発はしないが、ふつふつと怒るイメージ。)
(タイプ9の「怒ると平和が崩れるので怒りたくない」という感覚と、タイプ1の「怒るのは正しいことではないので怒るべきではない」という考えが影響した結果、「怒れない」ので、「憤る」のだと考えられます。)

T9W8よりも、おとなしいですが、ステータスを気にすることがあります。
(そこに優越感を感じることもある。)

※隣り合うタイプの1w9についてはこちら。
>>エニアグラムタイプ1ウイング9の特徴

エニアグラムタイプ9の強みと適職性

エニアグラムタイプ9適職

タイプ9は、“チームワークや忍耐力が求められる職”で活躍できます。

特に、“平和的な仲間との繋がりを感じられる環境”にいられると、活き活きと活動できます。

よって、特徴的“強み”としては、“協調性・柔軟性・忍耐力”などが挙げられます。

 

強みと適職性①

性格特徴 「平和でありたい」がモチベーションで、自然体でリラックスしており、ストレス耐性が高く、穏やかな雰囲気を作ることができる。
強み 前向き、マイペース、忍耐力、親しみやすい、協調性、気配り
適職性 “人との和やかな関係性作りが求められる職”が向く。
適職例 医療・福祉関連職、長期的関係を築く営業や接客、など。

 

強みと適職性②

性格特徴 常識やこだわりに捉われない柔軟な考え方で、様々な人の意見に共感できる。
強み 柔軟性、傾聴力、共感力
適職性 “人の話(言い分)に耳を傾ける職”に向く。
適職例 カウンセラー、カスタマーサポートなど。

 

適職”を得るために、参考にしてみて下さい!

 

※本気で就活する人のために、「タイプ9が適職を得るために必要な情報(強みや弱み、自己PR時の言い回し、自己PR例文、適職性・向いてない職、モチベやストレスなど)を、より詳しくコチラにまとめました。

>>エニアグラムタイプ9の適職診断