エニアグラム性格診断タイプ2の特徴
Chiyo1

タイプ2は、接しやすくて親切な人ですね。
その優しさに甘え過ぎて「感謝の気持ち」を忘れると怒られることもありますが…、
感情に寄り添って話を聞いてくれるので、一緒にいると心が温かくなります!

エニアグラムタイプ2の性格特徴

エニアグラムタイプ2性格

性格診断エニアグラムのタイプ2に性格特徴ついて紹介します。

タイプ2の“動機付け”は?

タイプ1のモチベーションの根源(動機)は、
愛される存在でありたい」です。

>>エニアグラムにおける“動機”とは??

タイプ2は、「人から愛されている」と感じることで、自分の存在価値を感じます。
(タイプ2にとって、自分が人から「愛されていること」は死活問題なのです。)

そのため、他者への高い共感力を発揮し、親切で明るい性格をしています。
(その結果、人から好かれ、感謝され、必要とされます。)

タイプ2が大切している“価値観”は?

そのため、タイプ2は次のようなキーワードに関わる価値観を大切にします。

  • 愛情、感謝
  • 奉仕、サービス精神、相手から必要とされること
  • チームワーク、人間関係、協力、心の交流

タイプ2の“性格の特徴”は?

その結果、タイプ2は次のような性格特徴を持ちます。

人から感謝されたり、必要とされることで、温かい気持ちになれるタイプです。
(人との接点を大切にするタイプ)

よって、人に対して親切で、人間関係を大切にし、温かくて親近感があります。

さらに、明るくて前向きなので、表情は基本的に“笑顔”が多いのも特徴です。

つまり、“優しくて、愛情深い人”と言えます。

人の役に立つことを自分の喜びに感じられるタイプで、
困っている人は放っておけない性分です。
(そのため、お節介だったり、頼まれると断れないところもありますが、とにかく優しいのです!)

人の困りごとに対して、高いアンテナを張っているので、
相手が「どういう気持ちでいるのか」、「何を望んでいるのか」を感覚的に汲み取り、
相手の心に寄り添ったコミュケーションをする能力が鍛えられています。

(まさに、生まれ持ってのカウンセラー体質と言えます!)

周囲の人間関係に自分を適応させる能力も高いので、コミュニティに馴染むのも早いです。

仲間を大切にし、気配りもできるので、チームワークを強く円滑にできる特性もあります。

タイプ2の性格をキーワードで表すと?

タイプ2の性格特徴をキーワードで表すと、次のようなものがあります。

  • 愛情深い(ハートフル)、明るい、八方美人
  • 親切、優しい、奉仕的(世話焼き)
  • 気遣い上手、コミュニティへの適応能力が高い、対人相関図の情報収集能力が高い

エニアグラムタイプ2の成長レベルによる3つの性格特徴(健全度)

健全度_エニアグラムタイプ2

エニアグラムタイプ2の中でも、成長レベル健全度)によって性格特徴は変わります。
ここでは、「健全・通常・不健全」の3段階に分けて紹介します。

Chiyo1

タイプ2の健全度の判断は、「他者の愛し方」の認識がポイントです。
健全だと、「自分が相手に愛を与えている」と思うだけで満足できます。
一方で、不健全になると、「相手が『自分から愛を与えられている』と認識している」と思えないと満足できません。
(この2つの状態の違いを簡単に言うと、「相手からの『ありがとう』を期待しているかどうか」ということです。)

タイプ2の健全時の性格特徴

健全_エニアグラム

健全なタイプ2は、相手の気持ちに関心を寄せ、気遣い、良いところを認め、愛情を込めて接します。
そして、自分の資源(時間、能力、財産など)を惜しまず、相手に提供します。

それらによって、「私は、私欲なく、他者への愛情に溢れている」という理想の自己イメージを体現します。

さらに究極的には、「自分で自分を満たしてはいけない」という想いを手放します。
(これは、タイプ2にとっては大変なことです。)

タイプ2には、「自分は(人を)満たす側であって、満たされる側ではない。」という思い(プライド)があります。
それは、人に優しくして満たしてあげることで、人から感謝されたり必要とされることで、自己価値を感じるためです。

しかし、その思いが度を超えると、自分の価値を“人からの愛”に依存するようになってしまいます。
「人からの愛を感じられないと、自分を保てなくなる」ということに、なってしまいかねないのです。

だから、そうならないためにも、「自分は満たされる必要はない」という思い(プライド)を手放すことは、成長したタイプ2の証と言えます。
自分で自分を満たせるように、自分が求めているものに耳を傾け、自分のために資源を使い、自分の気持ちにも寄り添ってあげることが重要です。

そうなれば、相手からの感謝がなくても安定でき、「自分は満たす側だ」というプライドを手放すことで謙虚になり、真に“愛される存在”になることに繋がる、と言えます。 

タイプ2の通常時の性格特徴

通常_エニアグラム

通常のタイプ2は、人を喜ばせたり支えたりすることで、気持ちの繋がりを育てようとします。
人から必要とされるために、人のニーズを察知して、(自分のことを脇に置いてでも)優先的に満たしてあげようとするわけです。

優しくて、共感力が高く、愛情深いのです。

一方で、「自分は愛される存在である」という認識を得るために、「自分は愛を与える側だ。(自分が愛を与えられる必要はない。)」というプライドを持つところもあります。

そのプライドが高くなると、“上から目線の過剰な親切(お節介)”に至ったり、“恩着せがましさ”があったり、“親切にしてあげたのに感謝がない相手”に怒ったりすることもあります。 

タイプ2の不健全時の性格特徴

不健全_エニアグラム

不健全なタイプ2は、「自分が人を遠ざけているのかもしれない」と恐れます。
(人との愛情を感じ合うことを大切にするタイプ2にとって、それはツラい状況と言えます。)

そういう状態になると、相手を自分に繋ぎ止めることに必死になります。

“自分の元に残ってくれた人”には、自分に依存するように仕向けることがあります。
(相手に過剰に世話を焼いて、自分への恩を主張する、など。)

また、“離れていく人”には「自分勝手な恩知らず」と非難することもあります。
(自分が相手のためにしてあげてきたことを考えれば、相手から愛情を脅迫的に取り立てる権利があると感じるわけです。)

そうすることで、「私は愛に溢れている」というセルフイメージを守ろうとすることがあります。

最悪の場合、それらのやりとりの中で心身共に崩壊してしまうこともあります。
その結果、周りの人に面倒を見てもらわないといけない状況になる可能性もあります。
(これは、タイプ2にとってはツラい状況と言えるでしょう。) 

エニアグラムタイプ2の成長時とストレス時の性格特徴(統合と分裂)

統合と分裂_エニアグラムタイプ2

エニアグラムタイプ2の”成長している時(統合)”と“ストレスを感じている時(分裂)”の性格特徴についても確認しておきましょう。

Chiyo1

タイプ2成長時は、タイプ4の良い特徴「自分の気持ちへの素直さ」が表れます。
タイプ2ストレス時は、タイプ8の悪い特徴「支配性」が表れます。

タイプ2の成長時の性格特徴(統合の方向)

エニアグラムタイプ2の成長時は、タイプ4の性格の良い部分「自分の気持ちへの素直さ」が表れます。
そうなると、「自分はどう思っているのか?どうしたいのか?」という“自分のニーズ”にフォーカスできるようになります。

普段のタイプ2は、“人が求めているもの”を察する能力が高い反面、“自分が欲ししているもの”にはびっくりするほど疎いところがあります。
(例えば、自分の欲しいものを買うよりも、人へのプレゼントを買うお金の方が多い、など。)

その理由としては、タイプ2は、「自分のニーズを満たすことはワガママで、いけないこと」と思っている節があるからです。
なぜなら、「人が自分を必要としてくれるかどうか」がもっとも大事で、「相手からの好意を得られるかどうか」だけで自分の価値を感じようとするからです。

それを示す顕著な例として、「人から感謝がないと怒る」ということがあります。
でもその時に、直接的に「感謝して!」と言うことはなく、「あなたのためにしてあげたのに!」と不満を言います。
不満を漏らすときに、自分を主体として「自分がどうして欲しいか」は言わず、相手を主体にして話すということです。

これは、「自分のして欲しいことを言うのはワガママでいけないこと」+「相手からの好意によって自分の価値を感じる」というタイプ2の考え方を反映した態度だと言えます。

だからこそ、タイプ4の「自分の気持ちに素直に生きる姿勢」が参考になります。
自分の気持ちにフォーカスし、自分で自分の心をケアできるようになると、自らによって安定できるようになります。

そうすると、相手からの愛を感じなくても満たされているので、相手からの感謝を本当に期待しなくなり、結果的に「自分らしくありながら、自然と愛される」ようになる、と言えます。 

タイプ2のストレス時の性格特徴(分裂の方向)

エニアグラムタイプ2のストレス時は、タイプ8の性格の悪い部分「支配性」が表れます。

「支配」と言っても、暴力や暴言を加えることはありません。
「相手が自分を必要な存在だと感じるようにコントロールしようとする」ということです。

 具体的には、まず自分を「施す側」、相手を「施される側」に分けて認識します。
そして、その関係を相手にも分からせようとします。
このとき大事なのは、「施す側」の方が、立場が上だということです。
(つまり、自分が「上」なわけです!)

そのため、「自分のしてあげたことに対して、全然感謝が足りてない」と相手に不満を言ったり、「自分がいないと相手はどれだけ困るか」を主張したりすることがあります。
(世話を焼きながら相手の上に立つことで、強制的に「自分は相手にとって、いなくては生きていけないほど必要な存在」と認識しようとするわけです。)

ストレス下のタイプ2は、“ガミガミと子供に説教するお母さん”のイメージでしょうか。
その場合の決まり文句は「あなたのために言っているのよ!」です。 

Chiyo1

余計なお世話ながら…、
優しいタイプ2が、人からの感謝を感じられなくて不満に思うときは、少し疲れているのかもしれません。

そんなときは、思い出してみて下さい。
これまであなたは、たくさん感謝されてきたはずです。
もしここで怒ってしまって、人からの好意を遠ざけてしまうと、きっと苦しくなってしまいます。

だから無理はせず、ストレスを感じる人とは少し距離を置いて、気持ちの通じ合える人との時間を作って、落ち着くのが良いかもしれません。

タイプ2のストレスの原因を探る参考としては、こちらもどうぞ。
>>エニアグラムタイプ2が「仕事が辛い…」時の原因と対策

エニアグラムタイプ2の2種類の性格タイプ(ウイング1とウイング3の違い)

ウイング_エニアグラムタイプ2

エニアグラムには、「各性格タイプは隣り合うどちらかのタイプの影響を大きく受ける」という考えがあります。(これを「ウイング」と言います。)

エニアグラムタイプ2の場合は、次の2つのウイングのタイプがあります。

  • タイプ1に近いタイプ2(タイプ2ウイング1:T2W1)
  • タイプ3に近いタイプ2(タイプ2ウイング3:T2W3)

 

Chiyo1

T2W1T2W3を見分けるポイントは、「愛情を育むための戦略」の違いです。

  • T2W1は「全ての人に、自分の持っているものを分け与えながら、平等に愛する」
  • T2W3は「関りのある人に、自分の能力で喜ばせながら、深く愛する」

というイメージです。

エニアグラムタイプ2ウイング1(T2W1)の性格特徴:尽くす人

エニアグラムタイプ2ウイング1

タイプ2ウイング1(T2W1)は、心の温かさと道徳的な真面目さがあり、自己犠牲をいとわずに人に奉仕するタイプです。

タイプ2特徴の“共感力や愛情”に加えて、タイプ1特徴の“道徳観”が加わることで、「全ての人の苦しみを和らげてあげたい」という欲求を持ちます。
(そのため、T2W3よりも人のことを気に掛けます。)

また、タイプ2特徴の“自分よりも他者を優先する姿勢”が、タイプ1の“自己批判的な面(ストイックさ)”の影響で、促されることになります。
その結果、「自分を犠牲にしてでも、人にして何かしてあげたい」と思います。
(その結果、本当に自分の健康を害してしまうこともあります…。)

「自分には、“人の幸せ”に対する責任がある」と思っているところがあるのです。

もちろん、タイプ2の特徴として「人から関心を持たれたい」という欲望もあります。
そのため、「(人の助けになれるなら)自分は裏方で良い」と思っていますが、人を支える立場の中で、「相手の人生の中で自分が重要な存在になれたら幸せ」という気持ちもあります。
しかし、タイプ1の「真面目さ」がそれすら批判するところがあるので、感情表現を抑えがちなところがあります。

T2W1は、「人助けになるけど、報酬の少ないキツい仕事」に就くことが多いようです。
(教職、公共奉仕、弱者救済(精神的・身体的障碍者の支援など。) 

※隣り合うタイプのT1W2についてはこちら。
>>エニアグラムタイプ1ウイング2の特徴

エニアグラムタイプ2ウイング3(T2W3)の性格特徴:もてなす人

エニアグラムタイプ2ウイング3

タイプ2ウイング(T2W3)は、社会(コミュニティ)への順応性が高いが、個人的目的も持っている野心もあるタイプです。

タイプ2の「人と親密になりたい」という欲求に、タイプ3の「人に高く評価されたい」という欲求が加わることで、「感情表現豊かに人への愛情を示し、人の関心を引く」特徴があります。
(フレンドリーで愛想が良く、社交的で話し好きです。(T2W1よりも外交的。))

また、タイプ2もタイプ3も、“目の前の相手からの関心”を求めるので、「個人的な繋がりのある特定の相手に、質の高い愛を与える」ようになります。
(対して、T2W9は「不特定多数の人へたくさんの愛を注ぐ」傾向がある。)

タイプ2として「相手に何かしてあげたい」と思いますが、タイプ3特徴の“目的志向”が影響して、“自分の目的”を明確にした上で相手に何かをしてあげようとします。

さらにその際には、(タイプ3には「評価されたい」欲もあるので、)自分が相手にしてあげていることを、相手にちゃんと気づいてもらおうとします。
(自尊心が高いので、この時に、場合によっては高圧的になることもあります。)

また、タイプ3の「ハイパフォーマーであろうとする」ところが影響して、相手を喜ばせようとするときは、自分の能力を積極的に活かそうとします。
(例えば、料理を振る舞うとか、得意なことを教えるとか、有益な話をシェアする、など。)

そのため、自己評価は「いかに人を喜ばせられるか」よりは、「人を喜ばせる能力があること(への自負心)」に、重きを置くところがあります。

T2W1と比べると、自分に批判的になることは少ないですが、ワーカホリックな傾向はあります。

※隣り合うタイプのT3W2についてはこちら。
>>エニアグラムタイプ3ウイング2の特徴

エニアグラムタイプ2の強みと適職性

エニアグラムタイプ2強みと適職性タイプ2は、“人からの感謝を直接受け取れる機会のある職”であれば、精力的に活動できると言えます。

また、愛情深く、人を大切にし、温かい雰囲気があるので、良好なチームワーク作りに貢献できます。

よって、特徴的“強み”としては、“共感力・気配り・チームワーク”などの、人との接し方に関する特徴が多く挙げられます。

強みと適職性①:

性格特徴 「愛される存在でありたい」というのがモチベーションのため、人とのコミュニケーションスキルが高い。
強み 親しみやすさ、共感力、チームワーク力、前向きさ
適職性 “人と気持ちを通わせることが重視される職”が向く。
適職例 医療・福祉関連の職など。

強みと適職性②:

性格特徴 “人が求めていること”や“人の気持ち”を察知する能力が高い。
強み 気配り、傾聴力、交渉力、提案力
適職性 “顧客と対面で接する職”や、“人をサポートする職”に向く。
適職例 カウンセラー、秘書、接客など。

適職”を得るために、参考にしてみて下さい!

※また、本気で就活する人のために、「タイプ2が適職を得るために必要な情報(強みや弱み、自己PR時の言い回し、自己PR例文、適職性・向いてない職、モチベやストレスなど)」を、詳しくコチラまとめました。

>>エニアグラムタイプ2の適職診断